50代 学校・青春
昭和50年代の給食のアルマイト食器|昼休みに残った金属の音
重ねた器がカチャンと鳴ると、給食の時間はそろそろおしまい。昭和50年代(1975〜1984年ごろ)の教室を、アルマイト食器の音から振り返ります。

金属の器が並んだ教室
文部科学省の資料に残る1987年5月の学校給食の食器調査でも、使われていた材質のひとつにアルマイトが挙がっています。昭和50年代から少しあとの記録ですが、金属の食器が教室に並んでいたことが分かります。
配膳台の前に列ができると、順番にお椀や皿を受け取りました。熱い汁物をよそったお椀は、縁を持つ指先にすぐ熱が伝わってきます。牛乳を運ぶ係や食器を数える係が手分けして準備を終え、ようやく食べ始めました。
箸が底に当たるたびに、乾いた金属の音がしたものです。食べ終えたお椀を返却台に重ねていくと、カチャンと響く音で片づけの時間が近いと分かりました。
どの席で食べていたか、窓から入る光の加減、掃除の前に何を片付けたか。献立の名前より先に、そんな場面が教室のざわめきと一緒にふっとよみがえってくることがあります。
いまは食器の材質も配膳のしかたも学校ごとに選ばれ、食育や安全の面からも見直されてきました。手に持ったときの重さも、食べながらの会話の雰囲気も、食器が変われば少しずつ変わります。
金属のお椀の重さや給食室までの距離、机に響いた音は、思いのほか長く耳や手に残っているものです。給食の器を返すときの音と、配膳を一緒にした人を覚えていますか?
記憶をたぐる手がかり
- 当番の日に受け持っていたもの。汁物、おかず、牛乳のどれでしたか。
- 好きな献立が出た日の、お椀の中の色。
- 返却台まで食器を運んだ、教室の中の短い道のり。
出典と編集方針
食器の材質についての記述は、文部科学省の学校給食の資料によります。教室の場面は、当時の一般的な給食の様子をもとに構成しています。
- 文部科学省「学校給食の充実」
- 文部科学省「学校給食について教えて!」
- 編集確認日:2026-08-28