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昭和・平成の物価推移をたどる方法|消費者物価指数の見かた

この記事の結論

  • 昭和・平成の物価は、総務省統計局の消費者物価指数(CPI)でたどれます。現行の指数は2020年を100とする2020年基準です。
  • CPIは物価全体の平均的な動きで、特定の商品の値段そのものではありません。個別の品目の価格は小売物価統計調査で見ます。
  • 換算は「当時の金額 ×(今の指数 ÷ 当時の指数)」です。基準年が違う系列を混ぜないこと、品目差があることに注意してください。

昭和から平成の物価は、総務省統計局の消費者物価指数から自分でたどれます。使える統計と、数字を読む前の前提を整理しました。

あの頃の値段を今と比べる前に

「昭和50年代の100円は今のいくらか」を知りたいとき、手がかりになるのは総務省統計局の消費者物価指数(CPI)です。CPIは、家計が買う財やサービスの価格をまとめて指数にしたもので、基準となる年を100として、物価全体がどれだけ動いたかを表します。現行の指数は2020年を100とする2020年基準です。

ここで大切なのは、CPIが「物価全体の平均的な動き」であって、特定の商品の値段そのものではないことです。駄菓子や雑誌のように、品目によっては全体の動きと違う値上がり方をしたものもあります。個別の品目の実際の価格を知りたい場合は、同じ統計局の小売物価統計調査を見ます。

また、基準年は数年ごとに改定され、調査する品目も入れ替わります。古い年と新しい年をまたいで比べるときは、どの基準の指数を使っているかを必ず確認してください。読み方の前提は統計局の解説ページにまとまっています。

物価をたどるときに使う公的統計

昭和から平成の物価をたどるとき、出発点になる公的な資料は次の5つです。いずれも無料で公開されています。

昭和・平成の物価をたどるときに使える公的統計
統計・資料所管分かること入手先
消費者物価指数(CPI)総務省統計局物価全体の水準が、基準年(現行は2020年=100)と比べてどれだけ動いたか統計局 消費者物価指数
消費者物価指数のしくみと見方総務省統計局指数の作り方、基準改定、品目の入れ替えなど、数字を読む前提2020年基準 しくみと見方
小売物価統計調査総務省統計局米・食パン・理髪料など、個別の品目の実際の価格統計局 小売物価統計調査
日本の統計(物価の章)総務省統計局長期の推移を1冊にまとめた統計表日本の統計
時系列データ(統計表の検索)e-Stat(政府統計の総合窓口)年平均・月次の実数値をCSVなどで取り出すe-Stat

この記事に具体的な数値の表を載せていないのは、基準年の違う指数をこちらで並べ替えて掲載すると、読む人が出典を確かめられないまま数字だけが独り歩きするためです。数値は上の一次資料から、基準年と対象期間を確認したうえで引いてください。

調べる手順(3ステップ)

  1. まず、比べたい2つの年を決めます。「小学生のころ」のようにあいまいでも、上の西暦・和暦・年齢 早見表で年を特定できます。
  2. 次に、e-Statまたは統計局のページで、その2つの年のCPI(総合)の年平均値を確認します。同じ基準年の系列であることを確かめます。
  3. 最後に「当時の金額 × (今の指数 ÷ 当時の指数)」で換算します。品目によって動きが違うため、あくまで目安として扱ってください。

思い出の問い子どものころ、いちばん覚えている値段はいくらでしたか。何を買ったときの値段でしたか。

数字と記憶は分けて残す

物価の数字は、記憶の答え合わせをするためのものではありません。「駄菓子が10円だった」という記憶が、統計上の平均と違っていても、それはどちらかが間違っているという話ではなく、地域や店、買った時期の違いです。

思い出を書き残すときは、覚えている金額と、それを何で買ったか(お小遣い、お年玉、お使いの釣り銭)を一緒に書いておくと、あとから読んだ人に当時の生活の縮尺が伝わります。統計はその縮尺を今の感覚に置き換える道具として使えます。

出典と編集方針

このページは、物価の数値そのものを転載するのではなく、公的統計のどこに何があるかと、その読み方の前提を案内する記事として編集しています。数値は必ず一次資料で基準年と対象期間を確認してください。個人の記憶と統計上の平均は別のものとして扱っています。