あアノコロ記憶のタイムマシン
30代 学校・青春

平成初期の携帯メール|放課後に短文を打った時間

送信ボタンを押してから、返事が届くまでの長い数分。1999〜2004年ごろの放課後を、携帯メールのやり取りから振り返ります。

平成初期の折りたたみ携帯電話と短いメールを思わせる机
平成初期の折りたたみ携帯電話と短いメールを思わせる机(イメージ)

短い文で約束した放課後

1990年代の終わりから2000年代の初めにかけて、携帯電話は話すためだけでなく、短い文章を送り合うためにも使われるようになりました。ひらがな一文字を出すのにも同じ数字キーを何度も押し、漢字に変換してから次の言葉へ進むので、やり取りのテンポはどうしてもゆっくりでした。

それまで家の電話で確かめていた放課後の約束も、駅へ歩きながら打つ短い一文で済むようになります。ポケットの中で着信音が鳴るたびに、つい手が伸びたものです。

一通に送れる文字数には限りがありました。短い文でも気持ちが伝わるように顔文字を添えたり、言葉を縮めたりする工夫が、仲間内のやり取りの中で広まっていきました。

写真も長い文章も一瞬で届く今から見ると、一通を待つ時間はずいぶんのんびりしています。それでも、新しいメールで画面や着信ランプが光るたびに、胸が高鳴りました。会えない時間を短いメールでつないでいた日々は、そのまま青春の思い出として残っています。

画面に残っていないやり取りでも、誰の返事を待っていたか、どこで返信を打ったかは案外覚えているものです。送る前に一度読み返した、あの数秒間もそうでしょう。最初に送った携帯メールは、誰に宛てたどんな一言でしたか。

あの頃の携帯を思い出す手がかり

  1. 返信を打っていた場所。放課後の教室か、帰りの電車か、自分の部屋か。
  2. よくやり取りした相手が好んで使っていた顔文字。
  3. 着信音や待ち受け画面に選んでいたもの。

出典と編集方針

携帯電話の普及の経緯は、NTTドコモの沿革と総務省の情報通信白書を参照しました。放課後の描写は、当時の一般的な使われ方をもとに構成しています。