あアノコロ記憶のタイムマシン
50代 街・暮らし

昭和のインスタントカメラ|現像を待たずに見た一枚

撮ったその場で、写真が一枚手に入る。昭和50年代(1975〜1984年ごろ)、家族の集まりで回したインスタントカメラの思い出です。

昭和のインスタントカメラと仕上がりを待つ写真の紙
昭和のインスタントカメラと仕上がりを待つ写真の紙(イメージ)

像が浮かぶまでの数分間

写真は店に出して後日受け取るものだったころ、インスタントカメラはその場で仕上がる特別な道具でした。シャッターを切ると白い紙が出てきて、そこに少しずつ色と形が現れてきます。

誰がカメラを持つか、残りの枚数を何に使うか。家族の集まりや旅行では、撮る前にちょっとした相談が始まりました。出てきた写真はテーブルに置いて、皆で額を寄せて待ちます。

端に入り込んだ光、傾いた構図、背景に写り込んだ家具。撮り直しがきかないので、失敗も含めてその日の一枚でした。人を呼び集め、立ち位置を整えた手間まで、写真の中に残っています。

スマートフォンなら、撮ってすぐ確かめて、気に入らなければ消せます。あのころは仕上がりが分からないままシャッターを押しました。だから、白い面に顔が浮かんでくると、みんなで見入ったのです。

写真そのものが残っていなくても、紙が押し出される音や薬品のような匂い、乾くまで置いておいた場所は覚えていることがあります。その場で仕上がった写真を、最初に誰へ手渡しましたか?

その日の場面を思い出す手がかり

  1. 写真が浮かぶのを待っていたのは、どの部屋のどのテーブルでしたか。
  2. カメラを構えていたのは誰で、写っていたのは誰でしたか。
  3. 仕上がった写真は、アルバムに貼りましたか、引き出しにしまいましたか。

出典と編集方針

インスタントカメラの来歴は、富士フイルムの企業情報と日本カメラ財団の資料で確かめました。家族の集まりの場面は、当時の暮らしを思い描いて書いたものです。