昭和50年代のクレパスの箱|図工の時間に指でぼかした色
1925年に開発が始まったクレパスを手がかりに、昭和50年〜昭和60年(1975〜1985年ごろ)の図工の時間に色を重ねた記憶を振り返ります。

50代の時間軸
サクラクレパスの沿革によると、同社は1921年に「日本クレィヨン商会」として設立され、同年「桜クレィヨン商会」に改称し、1925年にクレパスの商標を登録して開発・製造販売を始めました。1970年には現在のサクラクレパスに社名を変えています。 この記事では「昭和50年〜昭和60年(1975〜1985年ごろ)」を、資料で確かめられる発売・開始の時期と、暮らしの中でクレパスの箱に触れた時期が重なる目安として扱います。地域、家庭、学校、手に入れた時期によって体験は変わるため、同じ世代なら同じ思い出があるとは決めつけません。
当時の使い方を思い出してみます。箱から一本ずつ取り出して画用紙に塗り、色を重ねたり指でこすってぼかしたりしました。短くなった色や折れた色も、巻き紙を直しながら最後まで使いました。
クレパスの箱があった場所は一つではありません。小学校の図工室、教室の机、写生会の校庭、家の居間に広げた新聞紙の上にありました。 都市か地方か、家や学校の決まり、近くの店の品ぞろえによって、記憶の背景は人それぞれです。
音や手ざわりの記憶として残りやすいのは、油分を含んだ独特の匂い、指先に残る色、巻き紙をはがす音、画用紙のざらざらした手ざわりです。年表には残らない感覚をたどると、そのとき近くにいた人の顔まで思い出せることがあります。
いまはデジタルで絵を描く方法もありますが、クレパスで色を重ねた手の汚れには、描いた時間がそのまま残っていました。 今と比べるのは、便利になった暮らしを否定するためではなく、当時の手間の中にあった工夫や会話を見つけ直すためです。
クレパスの箱を思い出す三つの手がかり
- まず、50代のクレパスの箱にまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
- 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
- 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。
思い出の問いクレパスの箱の中で、いちばん早く短くなった色は何色でしたか?
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- サクラクレパス 沿革
- 文部科学省 白書・統計・資料
- 編集確認日:2026-10-16。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。