あアノコロ記憶のタイムマシン
60代 街・暮らし

昭和30年代の洗濯機のローラー絞り|ハンドルを回して水を切った庭先

手回しのローラーで衣類を絞った洗濯機を手がかりに、昭和30年〜昭和41年(1955〜1966年ごろ)の二槽式が広がる前の洗濯の記憶を振り返ります。

昭和30年代の庭先の洗い場に置かれた、手回しのローラー絞りが付いた丸い電気洗濯機
昭和30年代の庭先の洗い場に置かれた、手回しのローラー絞りが付いた丸い電気洗濯機(イメージ)

60代の時間軸

東芝ライフスタイルの「洗濯機の歴史」では、1930年に国産第一号の撹拌式電気洗濯機「ソーラー」が発売され、1966年の「銀河」で二槽式の時代へ移ったことを確認できます。シャープのデザイン資料では、1957年の洗濯機で、洗い終えた衣類を2本のローラーに挟み、ハンドルを手で回して絞っていたことが紹介されています。 この記事では「昭和30年〜昭和41年(1955〜1966年ごろ)」を、資料で確かめられる発売・開始の時期と、暮らしの中で洗濯機のローラー絞りに触れた時期が重なる目安として扱います。地域、家庭、学校、手に入れた時期によって体験は変わるため、同じ世代なら同じ思い出があるとは決めつけません。

当時の使い方を思い出してみます。洗い終えた衣類を一枚ずつローラーの間に差し込み、ハンドルを回して水を押し出しました。ボタンが当たらないよう向きを変えたり、厚い服は折りたたんで通したりしました。

洗濯機のローラー絞りがあった場所は一つではありません。勝手口の外、庭先の洗い場、水道のそば、団地のベランダ、物干しざおの近くにありました。 都市か地方か、家や学校の決まり、近くの店の品ぞろえによって、記憶の背景は人それぞれです。

音や手ざわりの記憶として残りやすいのは、ハンドルを回す重さ、ローラーから押し出される水の音、平たくなった衣類の冷たさ、石けんの匂いです。年表には残らない感覚をたどると、そのとき近くにいた人の顔まで思い出せることがあります。

いまは脱水も乾燥も自動で進みますが、ハンドルで水を絞った洗濯には、腕の力で一枚ずつ仕上げる手応えがありました。 今と比べるのは、便利になった暮らしを否定するためではなく、当時の手間の中にあった工夫や会話を見つけ直すためです。

洗濯機のローラー絞りを思い出す三つの手がかり

  1. まず、60代の洗濯機のローラー絞りにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問い洗濯機のローラーに衣類を通すのを、手伝ったことはありますか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。