ワープロ専用機が懐かしい:入力・保存・印刷を一台で考えた文書づくり
文字を入力し、変換し、行を整え、紙へ出す。ワープロ専用機の思い出は、文章の内容だけでなく、文書を完成させる操作と結び付いているかもしれません。パソコンの文書ソフトと混ぜず、専用機という道具を機種ごとに振り返ります。
初期の機種を、後の家庭用機と混同しない
シャープの商品史は、日本語ワープロ「書院」のWD-3000を1979年に商品化したと説明しています。1977年に試作を出展し、当時の入力にはペンタッチ方式を採用しました。[出典1] ここでの仕様を、後のすべてのワープロ専用機の入力方法として説明しないことが大切です。
「ワープロ」と聞いて思い出す一台が、どのメーカーのどの機種だったかを確かめると、画面や印刷方法の違いを整理できます。年代が違えば、記録媒体や表示、印刷機構も同じとは限りません。
文書づくりを4つの工程へ分ける
| 工程 | 機種や資料で確かめたいこと |
|---|---|
| 入力 | キーボードや他の入力方式、文字変換 |
| 編集 | 画面に表示できる範囲、文字サイズや行の整え方 |
| 保存 | どの媒体へ、どんな文書形式で残したか |
| 印刷 | 内蔵か外部機器か、用紙や印字の方式 |
機種不明のまま「全部フロッピーへ保存した」「同じリボンを使った」とまとめると、違う時代の道具が混ざります。写真、説明書、保存媒体のラベルから、確認できる範囲だけを記録します。
専用機とパソコンの違いを、用途から考える
ワープロ専用機は文書作成を中心とする道具です。パソコンは文書作成ソフトのほかにも、さまざまな用途のソフトを扱います。ただし、専用機に文書以外の機能が付く例もあるため、境界を機能一つで決めず、機種の説明書に合わせて確認します。
学校のフロッピーディスクの記事とは別に、ここでは一つの文書を入力して印刷するまでを主題にします。フロッピーを使った記憶があっても、それが専用機の文書か、パソコンのファイルかで、読み出すための条件は変わります。
文書を作っていた場面を聞くメモ
- 何を書いたか:手紙、案内、レポートなど。
- 誰が使ったか:家族、学校、職場。
- 直し方:印刷前に画面で確認した範囲、誤字をどう直したか。
- 残し方:紙、記録媒体、文書名。
- 機種の手掛かり:本体の型番、説明書、消耗品。
これは読者の記憶を整理するための問いで、特定の利用者への取材や筆者の体験を装ったものではありません。機種が分かれば、その機種の機能と経験を結び付けられます。
古い文書を見つけたとき
媒体が残っていても、いまのパソコンでそのまま読めるとは限りません。文書形式や機器の状態を確認する前に、上書きや初期化をしないようにします。復旧や修理の成功率、現在の市場価格はこの記事では示しません。
紙の文書があれば、文字の配置や機種名などが手掛かりになります。住所や個人名がある資料を公開する場合は、記憶の共有に必要な範囲だけを扱ってください。
出典
シャープ: 日本語ワープロ「書院」WD-3000の商品ヒストリー。掲載機種の年と入力方式を確認し、他機種へ一般化していません。