50代 街・暮らし
昭和50年代のプッシュホン電話|指で番号を押した家の玄関
ダイヤルが戻るのを待たずに、指先でボタンを押して相手を呼び出す。玄関や廊下に置かれていた、昭和のプッシュホンの風景をたどります。

廊下の電話台
1980年代にかけて、家庭の電話はダイヤル式からプッシュホンへと少しずつ替わっていきました。回して戻るのを待つ手間がボタン操作になり、かけるまでの時間はぐっと短くなりました。いつ切り替わったかは、家や地域によってまちまちです。
定位置は玄関脇の電話台や、廊下の壁ぎわの小さな棚の上でした。家族の誰もがすぐ出られる場所にあり、電話台の木の天板は冬になるとひんやりしていました。
手にずしりと重い受話器を持ち上げ、メモの番号を確かめながら押していくと、ボタンの硬い手応えが一つずつ指に返ってきます。押し間違えたら、いったん切ってやり直しです。呼び出し音が鳴っているあいだは、誰が出るのかと少し身構えました。
廊下で電話が鳴ると、近くにいた人が小走りで取りに行きます。電話台のそばには伝言用のメモ帳があり、出かけている家族あての用件は、受けた人がそこに書き残しました。
よくかける番号は、手帳を見なくても指が覚えていました。友だちの家や親戚の家の番号なら、今でもすらすら言えるという人もいるでしょう。家の電話番号を覚えた頃と、最初に自分でかけた相手を思い出せますか?
電話のある風景を思い出す手がかり
- 家の電話はどこにありましたか。電話台の形や、まわりの壁の色まで浮かぶでしょうか。
- 今でもそらで言える、当時の電話番号。
- 受話器を取って最初に言う言葉に、家ごとの決まりはありましたか。
出典と編集方針
家庭の電話が移り変わった経緯は、総務省の情報通信白書と統計局の公開資料を参照しました。玄関や廊下の場面は、当時の一般的な家庭の風景をもとに構成しています。
- 総務省 情報通信白書
- 総務省統計局
- 編集確認日:2026-08-26