昭和35年ごろのトランジスタテレビ|持ち運べるテレビへの驚き
世界初の直視型ポータブルトランジスタテレビが製品化された1960年を起点に、昭和35年〜昭和40年(1960〜1965年ごろ)の茶の間の外へ出たテレビを振り返ります。

60代の時間軸
ソニーの「商品のあゆみ」と日本半導体歴史館の資料では、1960年にソニーが世界初の直視型ポータブルトランジスタテレビ「TV8-301」を製品化したことを確認できます。テレビを茶の間に据え置くのが常識だった時代に、個人で使うテレビを打ち出した商品でした。 この記事では「昭和35年〜昭和40年(1960〜1965年ごろ)」を、資料で確かめられる発売・開始の時期と、暮らしの中でポータブルトランジスタテレビに触れた時期が重なる目安として扱います。地域、家庭、学校、手に入れた時期によって体験は変わるため、同じ世代なら同じ思い出があるとは決めつけません。
当時の使い方を思い出してみます。持っていた家では、取っ手を持って部屋を移り、アンテナの向きを調整しながら番組を映しました。電器店の店頭で見かけて、テレビが持ち運べることに驚いた人もいます。
ポータブルトランジスタテレビがあった場所は一つではありません。電器店の店頭、茶の間の棚、離れの部屋、展示会場、新しいテレビの話題で盛り上がった食卓にありました。 都市か地方か、家や学校の決まり、近くの店の品ぞろえによって、記憶の背景は人それぞれです。
音や手ざわりの記憶として残りやすいのは、金属の取っ手の冷たさ、画面が明るくなるまでの間、本体の重み、つまみを回す手ごたえです。年表には残らない感覚をたどると、そのとき近くにいた人の顔まで思い出せることがあります。
いまは一人ひとりが画面を持ち歩きますが、テレビを茶の間の外へ持ち出せるという発想は、当時は未来の話のように受け止められました。 今と比べるのは、便利になった暮らしを否定するためではなく、当時の手間の中にあった工夫や会話を見つけ直すためです。
ポータブルトランジスタテレビを思い出す三つの手がかり
- まず、60代のポータブルトランジスタテレビにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
- 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
- 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。
思い出の問い持ち運べるテレビを初めて見た場所や、そのときの印象を覚えていますか?
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- ソニー 商品のあゆみ−テレビ
- 半導体産業人協会 日本半導体歴史館 イノベーション50 A-03
- 編集確認日:2026-10-16。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。