あアノコロ記憶のタイムマシン
50代 学校・青春

昭和51年(1976年)ごろのぺんてる筆|墨をすらずに書けた年賀状の宛名

昭和51年〜昭和55年(1976〜1980年ごろ)のぺんてる筆を手がかりに、筆ペンで年賀状や祝儀袋を書いた記憶を振り返ります。ぺんてるの公式資料で発売年とナイロン毛の穂先を確かめ、筆圧で線が変わる感触や今との違いをたどります。

昭和51年〜昭和55年(1976〜1980年ごろ)のぺんてる筆を再現したイメージ。冬の文机に置いた、キャップを外した黒い筆ペンと白い封筒、試し書きの墨の一筆。
昭和51年〜昭和55年(1976〜1980年ごろ)のぺんてる筆を再現したイメージ。冬の文机に置いた、キャップを外した黒い筆ペンと白い封筒、試し書きの墨の一筆。(イメージ)

50代の時間軸

ぺんてるの沿革には、昭和51年(1976年)にナイロン毛を使った毛筆タイプの筆ペン「ぺんてる筆」を発売し、昭和53年(1978年)にはその技術で海外向けの「カラーブラッシュ」を出したと書かれています。商品情報では、イタチ毛などの天然毛を使わず、ナイロンと穂先の技術で毛筆の書き心地を再現したと説明しています。この記事は発売年を起点にした回想で、どの家でも同じ時期に使っていたという意味ではありません。

キャップを外し、軸を軽く押してインクを穂先に送ってから書きます。最初の一画で線が太くなりすぎた人もいれば、何枚も練習してから本番に向かった人もいました。墨をすって筆で書く家では、筆ペンは手抜きだと言われたこともあったかもしれません。

年の瀬のこたつの上、冠婚葬祭の前の玄関先、会社の受付で記帳を待つ列。穂先が紙に触れたときのしなる手ごたえ、筆圧で線の太さが変わる感覚、乾く前に手でこすってしまったときのあわてた気持ちと、ほのかなインクの匂いが、書いた相手の名前と一緒に残っています。

いまは年賀状を出す人が減り、宛名を印刷で済ませることも多くなりました。それでも祝儀袋や芳名帳など、手で書く場面はなくなっていません。筆ペンの種類も、穂先の硬さや墨の濃さを選べるほど増え、初心者向けのものも出ています。

あなたが筆ペンで書いた文字は、誰に届きましたか。そのときの紙の手ざわりや、書き損じた枚数、仕上がりを見せた人の反応を思い出すと、その年の暮れの空気まで戻ってくるかもしれません。上手に書けたかどうかは、問題ではありません。

ぺんてる筆を思い出す三つの手がかり

  1. まず、50代のぺんてる筆にまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたが筆ペンで初めて書いたのは、誰あての、どんな紙でしたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。