三種の神器の普及率はいつ何%?白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫と3Cの推移
この記事の結論
- 内閣府の消費動向調査によると、白黒テレビは1957年の7.8%から1965年に90.0%へ、8年ほどで家庭に行きわたりました。
- 同じ「三種の神器」でも、洗濯機は1970年、冷蔵庫は1971年に90%を超え、テレビより遅れました。
- 「3C」のカラーテレビは1975年に90.3%に届いた一方、エアコン(1985年)と乗用車(1978年)は50%を超えるまでに20年近くかかっています。
「三種の神器」と呼ばれた白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫は、いつごろ家にやってきたのか。家族で初めてテレビを囲んだ日を覚えている人もいるでしょう。この記事では、内閣府が1957年から続けている消費動向調査の「主要耐久消費財等の普及率」で、昭和から平成にかけての家電と車の広がりをたどります。
三種の神器と3Cの普及率(5年ごと)
| 調査年 | 白黒テレビ | 電気洗濯機 | 電気冷蔵庫 | カラーテレビ | エアコン | 乗用車 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1957年(昭和32年)・9月 | 7.8% | 20.2% | 2.8% | — | — | — |
| 1960年(昭和35年) | 44.7% | 40.6% | 10.1% | — | — | — |
| 1965年(昭和40年) | 90.0% | 68.5% | 51.4% | — | 2.0% | 9.2% |
| 1970年(昭和45年) | 90.2% | 91.4% | 89.1% | 26.3% | 5.9% | 22.1% |
| 1975年(昭和50年) | 48.7% | 97.6% | 96.7% | 90.3% | 17.2% | 41.2% |
| 1980年(昭和55年) | 22.8% | 98.8% | 99.1% | 98.2% | 39.2% | 57.2% |
| 1985年(昭和60年) | — | 98.1% | 98.4% | 99.1% | 52.3% | 67.4% |
| 1990年(平成2年) | — | 99.5% | 98.2% | 99.4% | 63.7% | 77.3% |
| 1995年(平成7年) | — | 99.0% | 97.8% | 98.9% | 77.2% | 80.0% |
| 2000年(平成12年) | — | 99.3% | 98.0% | 99.0% | 86.2% | 83.6% |
| 2004年(平成16年) | — | 99.0% | 98.4% | 99.0% | 87.1% | 86.0% |
調査の時期は1958〜1977年が2月、1978年以降が3月、1957年だけ9月です。「—」はその年に調査項目がなかったもの。出典: 内閣府 消費動向調査「主要耐久消費財等の普及率(全世帯)(平成16年3月末現在)」(2026年10月24日確認)。
50%・90%を超えた年
| 品目 | 調査に入った年の普及率 | 50%を超えた年 | 90%を超えた年 |
|---|---|---|---|
| 白黒テレビ | 7.8%(1957年) | 1961年 | 1965年 |
| 電気洗濯機 | 20.2%(1957年) | 1961年 | 1970年 |
| 電気冷蔵庫 | 2.8%(1957年) | 1965年 | 1971年 |
| カラーテレビ | 0.3%(1966年) | 1972年 | 1975年 |
| エアコン | 0.4%(1961年) | 1985年 | 2004年まで届かず |
| 乗用車 | 2.8%(1961年) | 1978年 | 2004年まで届かず |
数字から見える昭和の暮らし
いちばん速く広がったのは白黒テレビです。1959年の皇太子ご成婚のパレード中継の前後で普及率は23.6%(1959年2月)から44.7%(1960年2月)へ伸び、1965年には90%に届きました。ピークは1968年の96.4%で、そこからはカラーテレビへの買い替えで下がっていきます。カラーテレビが白黒テレビを追い越したのは1973年の調査(カラー75.8%、白黒65.4%)です。
洗濯機は1957年の時点ですでに20.2%あり、1961年に半分の家庭に届きました。冷蔵庫は1957年に2.8%と出遅れ、50%を超えたのは1965年です。テレビより冷蔵庫が後回しになった家が多かったことが、数字から読み取れます。
「3C」のうち、カラーテレビは調査に入った1966年(0.3%)から10年たたずに90%を超えましたが、クーラー(エアコン)と自家用車はずっと時間がかかりました。エアコンが半分を超えたのは1985年、乗用車は1978年で、2004年の時点でもどちらも90%に届いていません。
思い出すときのメモ
- 家に最初に来た家電はどれだったか。テレビ・洗濯機・冷蔵庫の順番は家ごとに違います。
- カラーテレビに替わったのは何年ごろで、白黒テレビはどこへ行ったか(子ども部屋に回った家も多いはずです)。
- その年に自分は何歳だったか(西暦・和暦・年齢 早見表)。同じ年のヒット曲は昭和のレコード大賞一覧で確かめられます。
なお、この表の品目は2004年3月の調査で区切られた系列です。2005年以降の調査は品目を見直して続いています。
よくある質問
三種の神器とは何ですか?
1950年代の後半に、暮らしを変える家電として白黒テレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫の3つがこう呼ばれました。1960年代の後半には、カラーテレビ・クーラー・カー(自家用車)が「3C」「新・三種の神器」と呼ばれています。
白黒テレビはいつ家庭に広まったのですか?
内閣府の消費動向調査では、白黒テレビの普及率は1957年(昭和32年)9月に7.8%、1961年2月に62.5%、1965年2月に90.0%です。わずか8年ほどで、ほとんどの家庭に届きました。
カラーテレビの普及率が白黒テレビを追い越したのはいつですか?
同じ調査で、1973年2月にカラーテレビ75.8%、白黒テレビ65.4%となり、カラーテレビが上回りました。1975年2月にはカラーテレビが90.3%に達しています。