あアノコロ記憶のタイムマシン
50代 街・暮らし

昭和55年ごろの温水洗浄便座|初めて押したボタンの戸惑い

温水洗浄便座の販売が始まった1980年を起点に、昭和55年〜平成2年(1980〜1990年ごろ)の家のトイレが変わっていった記憶を振り返ります。

昭和55年ごろのタイル張りのトイレに取り付けられた、横に操作部のあるベージュの温水洗浄便座
昭和55年ごろのタイル張りのトイレに取り付けられた、横に操作部のあるベージュの温水洗浄便座(イメージ)

50代の時間軸

TOTOの「TOTOの歩み」では、1980年6月にウォシュレットの販売が始まり、発売直後から品不足になるほど好調だったこと、1982年にテレビCMが大きな話題になったことを紹介しています。同資料によれば、1987年には累計出荷が100万台を超えました。 この記事では「昭和55年〜平成2年(1980〜1990年ごろ)」を、資料で確かめられる発売・開始の時期と、暮らしの中で温水洗浄便座に触れた時期が重なる目安として扱います。地域、家庭、学校、手に入れた時期によって体験は変わるため、同じ世代なら同じ思い出があるとは決めつけません。

当時の使い方を思い出してみます。便座の横のボタンを押し、水の温度や当たる位置を確かめながら使いました。初めての家では使い方がわからず、家族やその家の人に聞いた人もいました。

温水洗浄便座があった場所は一つではありません。新築やリフォームをした家のトイレ、親戚の家、ホテルや百貨店のトイレ、住宅設備のショールームにありました。 都市か地方か、家や学校の決まり、近くの店の品ぞろえによって、記憶の背景は人それぞれです。

音や手ざわりの記憶として残りやすいのは、便座の温かさ、ボタンを押したときの小さな作動音、水の音、冬のトイレで感じた寒さとの差です。年表には残らない感覚をたどると、そのとき近くにいた人の顔まで思い出せることがあります。

いまは多くの家庭や施設で見かけますが、普及しはじめたころは、温かい便座そのものが冬の暮らしの変化として受け止められました。 今と比べるのは、便利になった暮らしを否定するためではなく、当時の手間の中にあった工夫や会話を見つけ直すためです。

温水洗浄便座を思い出す三つの手がかり

  1. まず、50代の温水洗浄便座にまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問い温水洗浄便座を初めて使った場所と、そのときの驚きを覚えていますか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。