あアノコロ記憶のタイムマシン
70代 音楽

昭和25年ごろの国産オルゴール|ふたを開けると鳴った小さな曲

国産オルゴールの量産体制が整った1950年を起点に、昭和25年〜昭和40年(1950〜1965年ごろ)のねじを巻いて聴いた小箱の音を振り返ります。

昭和25年ごろの和室の鏡台に置かれた、ふたを開けた木箱のオルゴールと金色の機械
昭和25年ごろの和室の鏡台に置かれた、ふたを開けた木箱のオルゴールと金色の機械(イメージ)

70代の時間軸

ニデックインスツルメンツ(旧三協精機製作所)の沿革では、1948年にオルゴール試作1号機が完成し、1950年に量産体制を確立して販売も軌道に乗ったことを確認できます。 この記事では「昭和25年〜昭和40年(1950〜1965年ごろ)」を、資料で確かめられる発売・開始の時期と、暮らしの中で国産オルゴールに触れた時期が重なる目安として扱います。地域、家庭、学校、手に入れた時期によって体験は変わるため、同じ世代なら同じ思い出があるとは決めつけません。

当時の使い方を思い出してみます。ねじを巻いてふたを開けると、回るシリンダーのピンが櫛歯をはじいて曲が流れました。止まるまで聴いてはまたねじを巻き、ふたを閉めて音を止めました。

国産オルゴールがあった場所は一つではありません。鏡台の上、贈り物の小箱、子ども部屋の棚、土産物店の店先、祖父母の家の飾り棚にありました。 都市か地方か、家や学校の決まり、近くの店の品ぞろえによって、記憶の背景は人それぞれです。

音や手ざわりの記憶として残りやすいのは、金属の櫛歯が鳴る澄んだ音、ねじを巻くときの抵抗、木箱の手ざわり、曲がゆっくりになって止まる余韻です。年表には残らない感覚をたどると、そのとき近くにいた人の顔まで思い出せることがあります。

いまは好きな曲をいつでも再生できますが、オルゴールの一曲には、ねじを巻いてふたを開けるまでの小さな儀式がありました。 今と比べるのは、便利になった暮らしを否定するためではなく、当時の手間の中にあった工夫や会話を見つけ直すためです。

国産オルゴールを思い出す三つの手がかり

  1. まず、70代の国産オルゴールにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いオルゴールのふたを開けたとき、流れた曲や持ち主を覚えていますか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。