あアノコロ記憶のタイムマシン
60代 街・暮らし

昭和38年(1963年)ごろのバーモントカレーのルウ|子どもも食べられる甘口の鍋

昭和38年〜昭和42年(1963〜1967年ごろ)のバーモントカレーのルウを手がかりに、四角く割ったルウを鍋に溶かした夕食の場面を振り返ります。ハウス食品の公式資料で発売年と開発の考え方を確かめ、香りや手ざわり、今との違いをたどります。

昭和38年〜昭和42年(1963〜1967年ごろ)のバーモントカレーのルウを再現したイメージ。アルミ鍋で煮える野菜の横に、四角く割れた茶色いカレールウが並ぶ台所。
昭和38年〜昭和42年(1963〜1967年ごろ)のバーモントカレーのルウを再現したイメージ。アルミ鍋で煮える野菜の横に、四角く割れた茶色いカレールウが並ぶ台所。(イメージ)

60代の時間軸

ハウス食品の誕生秘話は、バーモントカレーを昭和38年(1963年)9月に発売したと記しています。辛いカレーが大人の食べ物と思われていたなかで、子どもも大人も一緒に食べられるまろやかなカレーをめざし、りんごとはちみつを組み合わせたと説明されています。発売年を起点にした回想で、全家庭に同時に広まったわけではありません。

煮えたじゃがいもやにんじんの鍋の火を止め、板状のルウを割って一片ずつ溶かします。辛さを足す家、ほかのルウと混ぜる家、肉の種類を変える家など、同じ箱から作っても味は家庭ごとに違いました。小麦粉とカレー粉から作る家と、ルウを使う家が近所に並んでいた時期もあったでしょう。

夕方の台所、家族がそろう食卓、林間学校や子ども会の大鍋。ルウを割るときのぱきっという手ごたえ、溶けていくにつれて広がる甘い香り、鍋底をかき混ぜる木べらの重さが、その日の夕食を思い出させます。次の日の朝、温め直したカレーの記憶を持つ人もいるかもしれません。

いまは甘口から辛口まで多くのルウやレトルトが並び、一人分だけ温める食べ方も増えました。家族全員で同じ鍋を囲む場面は、家庭によってはすっかり少なくなっています。辛さの好みを一つの鍋でそろえた頃と比べると、食卓の分け方の違いが見えてきます。

あなたの家のカレーには、どんな具が入っていましたか。ルウの箱を開ける音や、鍋をのぞいた背の高さを思い出すと、台所に立っていた人の声まで聞こえてくるかもしれません。家ごとに違う味を、そのまま振り返ってみてください。

バーモントカレーのルウを思い出す三つの手がかり

  1. まず、60代のバーモントカレーのルウにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いカレーのルウを割って鍋に入れる役は、家の誰でしたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。