あアノコロ記憶のタイムマシン
70代 街・暮らし

昭和39年(1964年)ごろの永谷園の松茸の味お吸いもの|お湯を注ぐだけの料亭の香り

昭和39年〜昭和43年(1964〜1968年ごろ)の永谷園の松茸の味お吸いものを手がかりに、お湯を注いで椀に香りが立った食卓を振り返ります。永谷園の公式発信で発売年と開発のきっかけを確かめ、湯気の香りや小さなあられの食感、今との違いをたどります。

昭和39年〜昭和43年(1964〜1968年ごろ)の永谷園の松茸の味お吸いものを再現したイメージ。黒い漆の椀に澄んだだしと小さなあられ、きのこの薄切りが浮かぶ夕食の膳。
昭和39年〜昭和43年(1964〜1968年ごろ)の永谷園の松茸の味お吸いものを再現したイメージ。黒い漆の椀に澄んだだしと小さなあられ、きのこの薄切りが浮かぶ夕食の膳。(イメージ)

70代の時間軸

永谷園は公式の発信で、「松茸の味お吸いもの」を昭和39年(1964年)に発売したと紹介しています。「料亭の味をいつもの食卓に届けたい」という思いから開発が進み、高級食材だった松茸の風味を手軽に楽しめる商品として、東京オリンピックの開催と同じころに完成したそうです。この記事は発売年を起点にした回想で、どの家でも同じ時期に飲んでいたという意味ではありません。

小袋を開けて椀に入れ、やかんのお湯を注いで箸でひと混ぜします。おかずが少ない日の一品にする家もあれば、来客のときにだけ出す家もありました。お吸いものとして飲むだけでなく、炊き込みご飯や茶わん蒸しに使う工夫を覚えた人もいるでしょう。

夕食の膳、受験の夜食、旅行から帰って疲れた日の台所。お湯を注いだ瞬間に立ち上る香り、椀のふちの温かさ、口に入れたときに少し遅れてふやける小さなあられの食感が、場面と一緒に思い出されます。本物の松茸を知らないまま、この香りを松茸だと思っていた人もいるかもしれません。

いまはフリーズドライの汁物や具の多いスープが手軽に選べ、だしパックで汁物を作る家もあります。松茸の味お吸いものも、袋の数や業務用など形が増えました。それでもお湯を注ぐだけで一品が整う手軽さは、昔も今も変わらない使われ方です。

あなたが覚えているお吸いものの椀は、どんな色や形をしていましたか。注いだ人の手つきや、一緒に並んだおかずを思い出すと、その日の夕食の会話まで戻ってくるかもしれません。思い出せる香りだけでも、十分な手がかりです。

永谷園の松茸の味お吸いものを思い出す三つの手がかり

  1. まず、70代の永谷園の松茸の味お吸いものにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたの家では、このお吸いものをどんな日に出していましたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。