あアノコロ記憶のタイムマシン
70代 街・暮らし

昭和34年(1959年)ごろのオリンパスペン|ハーフサイズで撮った家族の行楽

昭和34年〜昭和38年(1959〜1963年ごろ)のオリンパスペンを手がかりに、小さなカメラを手に行楽へ出かけた日を振り返ります。オリンパスの製品の歴史と発売50周年の記事で発売年と設計の考え方を確かめ、金属の重みやシャッターの音、今との違いをたどります。

昭和34年〜昭和38年(1959〜1963年ごろ)のオリンパスペンを再現したイメージ。縁側の木の床に置いた、銀色の小さなフィルムカメラと革のストラップ、ふたを閉めた丸いフィルム缶。
昭和34年〜昭和38年(1959〜1963年ごろ)のオリンパスペンを再現したイメージ。縁側の木の床に置いた、銀色の小さなフィルムカメラと革のストラップ、ふたを閉めた丸いフィルム缶。(イメージ)

70代の時間軸

オリンパスは製品の歴史の中で、オリンパスペンを35mmフイルムを使うハーフサイズカメラとして紹介し、初代機は昭和34年(1959年)に登場したとしています。「6,000円で売るカメラ」を目標に設計が始まり、レンズの描写力と持ち運びやすさから、プロのカメラマンのサブカメラとしても使われたそうです。発売50周年の記事も、昭和34年10月にオリンパス光学工業が発売し、ハーフサイズカメラの流行の先駆けになったと伝えています。この記事は発売年を起点にした回想で、どの家にも同じ年にカメラがあったという意味ではありません。

フィルムを入れてふたを閉め、ファインダーをのぞいて家族を並ばせ、シャッターを押します。ハーフサイズは1コマが通常の半分の大きさなので、同じフィルムでたくさん撮れることを喜んだ人もいたでしょう。カメラを持っていたのが父だった家もあれば、親戚のおじさんや近所の写真好きだった家もあり、カメラのない家では写真館や学校の行事の写真が主な記録でした。

遊園地の入口、運動会の校庭、正月に親戚が集まった座敷、行楽の帰りの駅のホーム。手のひらにのる金属の重み、フィルムを巻き上げるときの指先の感触、シャッターの小さな音、現像から戻ったプリントの小ささが、白黒の写真の中の顔と一緒に思い出されます。撮ってくれた人だけが、どの写真にも写っていない家もありました。

オリンパスは、PENシリーズが1960年代から70年代にかけてハーフサイズカメラの大ブームを起こし、累計販売台数は800万台を超えていると紹介しています。いまはスマートフォンに複数のカメラが付き、枚数を気にせず残せます。フィルムの残りを数えながら、どの場面を撮るかを考えて押した一枚は、それだけ重みがあったのかもしれません。

あなたの子どものころの写真は、だれが撮ってくれたものでしたか。アルバムの台紙の手ざわり、写真の角を留めた三角の紙、撮った人がほとんど写っていない理由を思い出すと、カメラを構えていた人の声まで戻ってくるかもしれません。

オリンパスペンを思い出す三つの手がかり

  1. まず、70代のオリンパスペンにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたの子どものころの写真は、だれが撮ってくれたものでしたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。