あアノコロ記憶のタイムマシン
40代 学校・青春

昭和61年(1986年)ごろの富士フイルムの写ルンです|修学旅行で巻き上げた撮り切りのカメラ

昭和61年〜平成2年(1986〜1990年ごろ)の富士フイルムの写ルンですを手がかりに、旅行や行事で撮り切ったフィルムを店に出した日を振り返ります。富士フイルムの公式発表で発売年と開発の考え方を確かめ、ダイヤルを巻く音や現像を待つ時間、今との違いをたどります。

昭和61年〜平成2年(1986〜1990年ごろ)の富士フイルムの写ルンですを再現したイメージ。旅館の畳の上に置いた、無地の紙で巻かれた小さなフィルムカメラと、裏返したプリント写真の束。
昭和61年〜平成2年(1986〜1990年ごろ)の富士フイルムの写ルンですを再現したイメージ。旅館の畳の上に置いた、無地の紙で巻かれた小さなフィルムカメラと、裏返したプリント写真の束。(イメージ)

40代の時間軸

富士フイルムは発売40周年の発表で、写ルンですを昭和61年(1986年)7月に発売した世界初のレンズ付フィルムだと紹介しています。「いつでも、どこでも、誰でも、簡単に」写真を撮れることを考えて開発され、写真を特別な機会の記録から、日常を気軽に記録する用途へと広げたそうです。ほかの記事によると、フィルムを入れ替える必要がなく、撮り終えたら本体ごと店に渡すと、現像したネガとプリントが返ってくる仕組みでした。この記事は発売年を起点にした回想で、どの学校や家庭でも同じ年に使い始めたという意味ではありません。

ファインダーをのぞいてシャッターを押し、親指でダイヤルをじりじりと巻き上げます。残りの枚数を気にしながら撮った人もいれば、最終日に慌てて撮り切った人、友達と交換して撮り合った人もいました。家のカメラを持ち出せない子どもにとって、自分の一台を持てる行事は特別だったかもしれません。

修学旅行のバスの窓際、旅館の大部屋、運動会の校庭、海水浴の帰りの駅。ダイヤルを巻くときのじりじりという音、シャッターのかしゃっという軽い手ごたえ、プラスチックの本体の軽さ、写真店で受け取った袋を開けたときのプリントの匂いが、写っていた友達の顔と一緒に思い出されます。暗い部屋で撮った写真が真っ暗だった人もいたでしょう。

いまはスマートフォンで何枚でも撮れて、その場で写りを確かめ、すぐに送ることができます。記事によると、写ルンですの出荷は平成9年(1997年)の8,960万本がピークでした。富士フイルムは、海外では「QuickSnap」の名で売られ、世界で累計17億本以上が販売されたと紹介しています。撮った写真を見るまで数日待つ時間を、いまはあえて楽しむ人もいます。

あなたが撮り切った一本には、だれが写っていましたか。プリントを配り合った教室、焼き増しを頼んだ紙の袋、アルバムに貼った順番を思い出すと、そのときの笑い声まで戻ってくるかもしれません。

富士フイルムの写ルンですを思い出す三つの手がかり

  1. まず、40代の富士フイルムの写ルンですにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたが撮り切った一本には、だれが写っていましたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。