あアノコロ記憶のタイムマシン
30代 テレビ・映画

平成11年(1999年)ごろのソニーのAIBO|ニュースの画面で首をかしげた小さな犬のロボット

平成11年〜平成15年(1999〜2003年ごろ)のソニーのAIBOを手がかりに、テレビや店頭で見たロボットの記憶を振り返ります。ソニーのAIBO公式サイトの歴史とPC Watchの記事で発表と予約の時期、価格を確かめ、動く音や重さの印象、今との違いをたどります。

平成11年〜平成15年(1999〜2003年ごろ)のソニーのAIBOを再現したイメージ。居間の木の床で首をかしげて立つ、銀色の四本足の犬型ロボットと、後ろに置いた充電台。
平成11年〜平成15年(1999〜2003年ごろ)のソニーのAIBOを再現したイメージ。居間の木の床で首をかしげて立つ、銀色の四本足の犬型ロボットと、後ろに置いた充電台。(イメージ)

30代の時間軸

ソニーのAIBO公式サイトの歴史によると、研究プロジェクトは1993年に何もない状態から始まり、平成10年(1998年)に「エンターテインメントロボットプロジェクト」が社内で正式に承認されて商品化が決まりました。同じ年の10月には正式名称が「AIBO」に決まり、平成11年(1999年)に初代の「ERS-110」が発表されています。6月1日に日米合わせて5,000体の予約受付が始まり、日本では3,000体が20分で完売、7月に出荷が始まったと記されています。PC Watchの記事によると価格は25万円で、受注はインターネットのみでした。この記事は発売年を起点にした回想の目安で、その年に多くの家庭に届いたという意味ではありません。

PC Watchは、AIBOが自律型のロボットで、感情表現や学習、成長の機能を持っていると伝えています。自律モードのほかにゲームモードとパフォーマンスモードがあり、付属のリモコン「サウンドコマンダー」を使って指示どおりに動かすこともできました。家に迎えた人は名前を付けて話しかけ、ボールを転がして反応を待ちました。ただ、高価で数も限られていたため、多くの人にとってはニュースや雑誌、展示会で眺める存在でした。

テレビの前の居間、家電売り場の展示台、展示会の会場。関節を動かすたびに聞こえる小さなモーターの音、床を歩くときの硬い足音、首をかしげる仕草を覚えている人もいるでしょう。記事によると重量は約1.6kgで、実際に持つと存在感のある重さだったそうです。自律モードでの動作は約1.5時間で、充電は付属の「ステーション」に置いて行いました。ステーションの上でじっとしている姿を、眠っているように感じた人もいたかもしれません。

ソニーは発表の際、10年後にはこうした製品がどこの家庭にも2、3匹いるような将来像を描いていると語っていました。いまは床を掃除するロボットや、話しかけると答えるスピーカーが家にあることは珍しくなくなり、機械と暮らすという言葉の意味も広がりました。それでも、犬の形をした機械が自分で歩き出す姿を初めて見たときの驚きは、その時代に見た人だけのものです。

ニュースで見て欲しくなった人、親が雑誌の記事を見せてくれた人、展示会で実際に頭をなでた人。AIBOの思い出は、そのころ住んでいた地域や家族の興味によってずいぶん違います。動きより、鳴き声のような電子音のほうをよく覚えている人もいるでしょう。あなたがAIBOを初めて見たのは、テレビの画面でしたか、それとも誰かの家や店先でしたか?

ソニーのAIBOを思い出す三つの手がかり

  1. まず、30代のソニーのAIBOにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたがAIBOを初めて見たのは、テレビの画面でしたか、それとも誰かの家や店先でしたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。