あアノコロ記憶のタイムマシン
60代 街・暮らし

昭和54年(1979年)ごろのスズキのアルト|47万円で家の二台目になった小さな車

昭和54年〜昭和58年(1979〜1983年ごろ)のスズキのアルトを手がかりに、家の二台目の車で買い物や送り迎えに出かけた日々を振り返ります。スズキのニュースリリースで発売の年月と価格の考え方を確かめ、ドアの軽さや車内の匂い、今との違いをたどります。

昭和54年〜昭和58年(1979〜1983年ごろ)のスズキのアルトを再現したイメージ。スーパーの駐車場に止めた、角ばった箱形の小さな白い二ドアの車と、後ろに置いた空の買い物かご。
昭和54年〜昭和58年(1979〜1983年ごろ)のスズキのアルトを再現したイメージ。スーパーの駐車場に止めた、角ばった箱形の小さな白い二ドアの車と、後ろに置いた空の買い物かご。(イメージ)

60代の時間軸

スズキのニュースリリースによると、アルトは昭和54年(1979年)5月に、運転のしやすさ、使い勝手の良さ、経済性の高さに加え、車両の輸送費用を含んだ自動車業界初の全国統一価格で、47万円という価格設定で発売されました。女性を中心として大ヒット商品となり、セカンドカーという新たな市場を開拓したと書かれています。同じリリースの「アルトの歩み」には、昭和60年(1985年)6月に国内販売累計100万台に達したとあります。この記事は発売年を起点にした回想の目安で、どの家にも同じころ二台目の車が来たという意味ではありません。

一台目の車を父親が通勤に使っているあいだ、もう一台で母親が買い物や子どもの送り迎えに出かける。そんな使い方をした家もあれば、免許を取ったばかりの若い人が最初の一台として選んだ家もありました。車は一台で足りていた家や、そもそも車を持たなかった家もあり、近所の人のアルトに乗せてもらった記憶だけがある人もいるでしょう。

スーパーの駐車場、幼稚園の前、駅のロータリー。軽いドアを閉めるときの乾いた音、夏の車内にこもる座席の熱、買い物袋を後ろに積んだときの野菜の匂い、小さなエンジンが坂道でうなる音を覚えている人もいるかもしれません。車体が小さいので、狭い路地でもすっと曲がっていけたという感覚が、運転していた人には残っているはずです。

スズキのニュースリリースでは、アルトの国内累計販売台数が平成28年(2016年)12月12日に500万台に達しました。令和5年(2023年)の企業ニュースは、スズキの四輪車の世界累計販売台数8,000万台のうち20%をアルトが占め、1979年の発売以来44年にわたって使われてきたと紹介しています。いまの軽自動車は装備が増えて値段の考え方も変わり、二台目の車という役割も、地域によって当たり前の家もあれば、車を持たない暮らしを選ぶ家もあります。

母親の運転する助手席、姉の練習に付き合った夜の道、近所のおばさんに乗せてもらった帰り道。思い出す場面は、住んでいた地域や家族の暮らし方によってずいぶん違うはずです。車の色だけ覚えている人もいるでしょう。あなたの家や近所でアルトを運転していたのは誰で、どこへ行くための車でしたか?

スズキのアルトを思い出す三つの手がかり

  1. まず、60代のスズキのアルトにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたの家や近所でアルトを運転していたのは誰で、どこへ行くための車でしたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。