昭和56年(1981年)ごろのホンダのシティ|背の高い車のトランクに小さなバイクを積んで
昭和56年〜昭和60年(1981〜1985年ごろ)のホンダのシティを手がかりに、背の高い小さな車で出かけた若いころの記憶を振り返ります。本田技研工業の発売時のニュースリリースと75年史で発売日と設計の考え方を確かめ、車内の広さやエンジンの音、今との違いをたどります。

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60代の時間軸
本田技研工業の昭和56年(1981年)10月29日のニュースリリースによると、シティは小さな占有面積で居住性にすぐれた背の高いトールボーイデザインを採用したFFのニューコンセプトカーで、11月11日から全国のホンダ店で発売されました。都会的な感覚を持つ行動派の若者をねらい、新開発のコンバックスエンジンは1231cm3、67馬力(Rタイプ)と書かれています。75年史も、1981年11月発売の初代シティに、無鉛ガソリン仕様の四輪エンジンとして世界初の圧縮比10:1を実現したエンジンを載せたと記しています。この記事は発売年を起点にした回想の目安で、どの町にも同じころこの車が走っていたという意味ではありません。
同じリリースでは、シティに積むためのトランクバイク「モトコンポ」を同時に開発して同時に発売し、4輪に2輪を積んで出かける新しい使い勝手を提唱していました。モトコンポは乾燥重量42Kgの超小型で、49cm3のエンジンに折りたたみ式のハンドルとステップを備えていたそうです。実際に積んで海や山へ出かけた人もいれば、シティだけで友だちと遠出した人、モトコンポは店先で眺めただけの人もいたでしょう。
海沿いの駐車場、夜の国道沿いの店、友だちの家の前。背の高い天井で頭がつかえない車内の広さ、軽いエンジンの音、ハッチを開けたときの荷室の匂い、折りたたんだバイクを持ち上げるときの重さを覚えている人もいるかもしれません。若い人に向けたテレビの宣伝の場面と一緒に、車の形を思い出す人もいるはずです。
リリースには国内の月販計画として、シティ8,000台、モトコンポ10,000台という数字が載っています。いまは背の高い小さな車が当たり前になり、天井の高さそのものに驚く人は少なくなりました。車に小さな二輪を積んで出かけるという遊び方も、自転車を積む人はいても、あの組み合わせで出かける光景を見る機会はずいぶん減りました。
自分で運転した人、友だちの助手席に乗った人、街で見かけて形を覚えた人。思い出す場面は、住んでいた町や当時の年齢によってまったく違うはずです。車よりもトランクの小さなバイクのほうを覚えている人もいるでしょう。あなたがシティに乗った、あるいは見かけたのは、誰と、どこへ出かけた日でしたか?
ホンダのシティを思い出す三つの手がかり
- まず、60代のホンダのシティにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
- 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
- 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。
思い出の問いあなたがシティに乗った、あるいは見かけたのは、誰と、どこへ出かけた日でしたか?
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- 本田技研工業 ニュースリリース「世界初の4輪・2輪同時開発『ホンダ シティ』と『ホンダ モトコンポ』を同時発売」(1981年)
- 本田技研工業「75年史 第3章 第2節 第8項」
- 編集確認日:2026-10-26。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。