あアノコロ記憶のタイムマシン
60代 学校・青春

昭和40年(1965年)ごろのサンスター文具のアーム筆入|象がふんでもこわれないと聞いて机の上で確かめた筆入

昭和40年〜昭和44年(1965〜1969年ごろ)のサンスター文具のアーム筆入を手がかりに、教室の机の上にあった筆入の記憶を振り返ります。サンスター文具のニュースリリース2本で発売の年とテレビCMの開始、素材を確かめ、ふたを閉める音や手ざわり、今との違いをたどります。

昭和40年〜昭和44年(1965〜1969年ごろ)のサンスター文具のアーム筆入を再現したイメージ。教室の木の机の上に置いた、硬い透明なプラスチック製の筆入と、中に並んだ鉛筆と消しゴム。
昭和40年〜昭和44年(1965〜1969年ごろ)のサンスター文具のアーム筆入を再現したイメージ。教室の木の机の上に置いた、硬い透明なプラスチック製の筆入と、中に並んだ鉛筆と消しゴム。(イメージ)

60代の時間軸

サンスター文具のニュースリリースによると、「アーム筆入」は昭和40年(1965年)に発売され、昭和42年(1967年)にテレビCMの放送を始めました。象が踏んで強度を証明するという奇抜なテレビCMで注目され、社会現象になったと書かれています。強さの秘密は、信号機のレンズ部分や飛行機の窓など、耐久性が必要な部分に使われることの多いポリカーボネイト素材でした。当時の筆入はセルロイド製が多く、耐久性の低さや発火しやすい危険性があったため、子どもたちが安心して使える丈夫な筆入を作りたいという思いから生まれたそうです。この記事は発売年を起点にした回想の目安で、その年にどの教室にも並んだという意味ではありません。

アーム筆入には鉛筆や消しゴム、小さな定規を並べて入れ、授業のはじめにふたを開けて机の上に置きました。テレビCMの印象が強く、本当に丈夫なのかを友達どうしで確かめようとした子もいたかもしれません。新学期に新しいものを買ってもらった家もあれば、上の兄弟から譲られたものを大事に使い続けた家もありました。鉛筆を削ったあとに筆入の中が黒く汚れ、ハンカチでふいた記憶がある人もいるでしょう。

置かれていたのは教室の木の机、家の勉強机、ランドセルの中。ふたを閉めるときのぱちんという音、つるりとした硬いプラスチックの手ざわり、冬の朝に触るとひんやりと冷たい感じを覚えている人もいるでしょう。ランドセルの中で鉛筆が転がるかすかな音や、筆入の角が教科書に当たる感触も、思い出の中に残っているかもしれません。商品のパッケージに描かれていた象の絵を覚えている人もいるはずです。

ニュースリリースは、アーム筆入がいまも製造と販売を続けているロングセラー商品だと紹介しています。2025年には発売60周年を迎え、パッケージのキャラクターである象の「アームくん」をテーマにしたデザインコンペも開かれました。いまの筆箱は布のペンポーチや立てて使えるものなど形がさまざまで、どれを選ぶかの楽しみ方も変わりました。それでも、硬いふたを閉める音を聞くと、当時の教室を思い出す人もいるでしょう。

テレビCMを見てねだった人、親が文房具店で選んできた人、友達が持っていたのをうらやましく眺めていた人。アーム筆入の記憶は、通っていた学校や町の文房具店、兄弟がいたかどうかによってそれぞれ違います。筆入そのものより、中に入れていた鉛筆や消しゴムの色を覚えている人もいるでしょう。あなたのアーム筆入には、鉛筆のほかに何が入っていましたか?

サンスター文具のアーム筆入を思い出す三つの手がかり

  1. まず、60代のサンスター文具のアーム筆入にまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたのアーム筆入には、鉛筆のほかに何が入っていましたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。