あアノコロ記憶のタイムマシン
60代 街・暮らし

昭和42年(1967年)ごろのホンダのモンキー|遊園地の乗り物から公道へ出た小さなバイク

昭和42年〜昭和46年(1967〜1971年ごろ)のホンダのモンキーを手がかりに、小さなバイクにまたがった日の記憶を振り返ります。本田技研工業のニュースリリースと75年史で初代の発売年と生まれた経緯を確かめ、エンジンの音や車体の小ささ、今との違いをたどります。

昭和42年〜昭和46年(1967〜1971年ごろ)のホンダのモンキーを再現したイメージ。空き地の砂利の上に止めた、小さな太いタイヤと短い車体、チェック柄の座席を持つ赤と白の小型のバイク。
昭和42年〜昭和46年(1967〜1971年ごろ)のホンダのモンキーを再現したイメージ。空き地の砂利の上に止めた、小さな太いタイヤと短い車体、チェック柄の座席を持つ赤と白の小型のバイク。(イメージ)

60代の時間軸

本田技研工業のニュースリリースによると、モンキーは昭和36年(1961年)に東京都日野市にオープンした遊園地「多摩テック」の乗り物として作られた「モンキーZ100」に端を発しています。子どもたちに「操る楽しさ」を届けて好評を博し、海外の各種ショーで展示されて世界各地で注目を集めたあと、昭和42年(1967年)に公道を走れる初代モデル「モンキーZ50M」を国内で発売したと書かれています。75年史は、モンキーやダックスが商用や通勤用とも本格ツーリングとも違う、日常に身近なレジャーバイクという新しいジャンルを創り出したと振り返っています。この記事は発売年を起点にした回想の目安で、どの町でも同じころに見かけたという意味ではありません。

仕事や通学の足というより、休みの日にちょっと乗って楽しむためのバイクでした。近所の兄さんが空き地や河原で乗り回していた家もあれば、父親が自分の楽しみに買って、子どもは後ろで見ているだけだった家もありました。小さな車体なので、乗る人によっては大人がおもちゃにまたがっているように見えて、笑われながら走った人もいたかもしれません。

空き地の砂利、河原の土手、ガレージの奥。ニュースリリースには初代にチェック柄のシートが採用されていたとあり、その模様を覚えている人もいるでしょう。とことこと軽い4ストロークのエンジンの音、太くて小さなタイヤが砂利を踏む感触、ガソリンの匂い、乗り終えたあとにエンジンのまわりに残る熱。小ささのわりにしっかりした重さがあったという記憶も、人によってはあるはずです。

平成29年(2017年)のニュースリリースは、発売50周年を記念して初代のカラーリングを踏襲したモデルを紹介し、半世紀にわたるロングセラーだと書いています。いまは小さなバイクも街で見かけますが、遊園地で乗った乗り物がそのまま公道へ出たような成り立ちを知ると、見え方が少し変わります。二輪の決まりごとも当時とは違い、ヘルメットや免許の扱いも含めて、気軽さの意味は変わってきました。

自分で乗った人、後ろから眺めていた人、雑誌やおもちゃ屋の店先で形だけを覚えた人。思い出す場面は、住んでいた町や家族の趣味によってまったく違うはずです。遊園地の乗り物の記憶と重なる人もいるでしょう。あなたがモンキーを初めて見たのは、誰がまたがっていた、どんな場所でしたか?

ホンダのモンキーを思い出す三つの手がかり

  1. まず、60代のホンダのモンキーにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたがモンキーを初めて見たのは、誰がまたがっていた、どんな場所でしたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。