あアノコロ記憶のタイムマシン
50代 学校・青春

昭和53年(1978年)ごろのロッテのホカロン|振って温めてポケットに入れた冬の通学路

昭和53年〜昭和57年(1978〜1982年ごろ)のロッテのホカロンを手がかりに、寒い朝にポケットで手を温めた記憶を振り返ります。ロッテの沿革と開発者への取材記事で発売の年と仕組みの変化を確かめ、袋を振る音や手のひらの熱、今との違いをたどります。

昭和53年〜昭和57年(1978〜1982年ごろ)のロッテのホカロンを再現したイメージ。霜の降りた木のベンチに置いた手袋と、そのそばの無地の白い小さな使い捨てカイロの袋。
昭和53年〜昭和57年(1978〜1982年ごろ)のロッテのホカロンを再現したイメージ。霜の降りた木のベンチに置いた手袋と、そのそばの無地の白い小さな使い捨てカイロの袋。(イメージ)

50代の時間軸

週刊アスキーがロッテの研究者に取材した記事によると、カイロは江戸時代までの温石から、明治の「カイロ灰」、大正の「ベンジンカイロ」へと移り変わり、昭和53年(1978年)にロッテが使い捨てカイロ「ホカロン」を発売しました。扱いの簡単さ、使い捨ての手軽さ、100円という価格がそろい、発売当初は生産が間に合わないほどだったと書かれています。中身は1978年2月の発売以来、毎年改良を加えているそうです。ロッテの沿革にも、ホカロンが2018年に40周年を迎えたとあります。この記事は発売年を起点にした回想の目安で、どの家でも同じ冬から使い始めたという意味ではありません。

同じ記事によると、発売当初は仕組みが分からない人も多く、ふりかけと勘違いしてご飯にかけた人や、水槽に入れた人までいたそうです。通学の朝にポケットに入れて手を温めた人もいれば、部活の朝練や屋外の行事の前に配られた人もいました。受験の日に家族から持たされた一つを覚えている人もいるでしょう。冬の間は家に常備していた家もあれば、特別な日だけに買った家もありました。

冬の通学路、バス停の列、体育館の冷たい床。袋をしゃかしゃかと振る音、少しずつ手のひらに伝わってくる熱、使い終わったあとに固くなった中身の重さを覚えている人もいるかもしれません。記事では、1984年以降は工場で水と鉄分を混ぜて袋に詰めているので振らなくていいと研究者が話していますが、いまでもつい振ってしまうという書き手の言葉に、うなずく人もいるでしょう。

ロッテの沿革によると、ホカロンは2017年10月にグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受けています。いまは服に貼るものや靴に入れるものなど形がいくつもあり、冬の朝に袋を開けるだけで温まるのが当たり前になりました。袋を振りながら温まるのを待った時間は、知らない人のほうが多くなったかもしれません。

ポケットの中で握っていた人、膝の上に乗せていた人、友だちと一つを分け合った人。思い出す場面は、住んでいた土地の寒さや学校の決まりによってずいぶん違うはずです。温かさより袋を振った音のほうを覚えている人もいるでしょう。あなたが初めてホカロンを握ったのは、どんな寒さの日の、どこへ向かう途中でしたか?

ロッテのホカロンを思い出す三つの手がかり

  1. まず、50代のロッテのホカロンにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたが初めてホカロンを握ったのは、どんな寒さの日の、どこへ向かう途中でしたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。