あアノコロ記憶のタイムマシン
70代 街・暮らし

昭和29年(1954年)ごろの不二家のパラソルチョコレート|傘の柄をつまんで、包みをくるくるはがした店先

昭和29年〜昭和33年(1954〜1958年ごろ)の不二家のパラソルチョコレートを手がかりに、柄をつまんで包みをはがした店先の記憶を振り返ります。不二家の沿革とニュースリリースで発売の年と形の特長を確かめ、包み紙の手ざわりやチョコの溶け方、今との違いをたどります。

昭和29年〜昭和33年(1954〜1958年ごろ)の不二家のパラソルチョコレートを再現したイメージ。木のカウンターの上に置いた、無地の銀色の包み紙に包まれた傘の形の棒付きチョコレートと、包みをはがした茶色い傘の形のチョコレート。
昭和29年〜昭和33年(1954〜1958年ごろ)の不二家のパラソルチョコレートを再現したイメージ。木のカウンターの上に置いた、無地の銀色の包み紙に包まれた傘の形の棒付きチョコレートと、包みをはがした茶色い傘の形のチョコレート。(イメージ)

70代の時間軸

不二家の沿革によると、昭和29年(1954年)の項目に「ポップキャンディ」と並んで「パラソルチョコレート」の発売が記されています。同社のニュースリリースは、この商品を手を汚さず食べやすい、傘の柄の形をしたスティック付きのパラソル型チョコレートと紹介し、「ミルクチョコレート」と、いちごチョコとミルクチョコが両方楽しめる「いちごチョコレート」の2種類があると書いています。2024年のリリースでは、1954年発売で70周年のロングセラーとされていました。この記事は発売年を起点にした回想の目安で、どの町の店にも同じ年に並んだという意味ではありません。

柄の部分を握って、傘の布にあたるところから包み紙をくるくるとはがし、先のほうから少しずつかじります。持ち手があるので、外で歩きながら食べても指が汚れにくく、買ってもらってすぐ店の前で包みを開けた人もいました。ひと口で半分を食べてしまう子もいれば、最後まで柄を持ったまま、なめるようにゆっくり食べた子もいたでしょう。雨の日の買い物で、本物の傘と並べて見比べた記憶がある人もいるかもしれません。

洋菓子店のガラスケースの前、商店街の菓子屋、祭りの帰りに寄った店先。銀色の包み紙をはがすときのかさかさした手ざわり、甘いミルクの匂い、手のひらの熱で表面が少しやわらかくなっていく感じを覚えている人もいるでしょう。夏の日には柄の根元からチョコが傾いてきて、あわてて口に運んだこともあったかもしれません。冬なら、ぱきっと固い傘の縁を前歯で割る感触が残っている人もいそうです。

2024年3月5日には、子ども向けのチョコレートとしてパッケージが不二家洋菓子店の商品から生まれた新キャラクター「コロコロフレンズ」のデザインに変わりました。日本食糧新聞によると、2026年3月10日にはサンリオのポムポムプリンをイメージしたプリン風味の商品も出ています。形は昔からの傘のままでも、包みの絵柄や味の組み合わせは時代ごとに入れ替わり、コンビニやスーパーのレジ横で見かけることもあります。

親に連れられて洋菓子店へ行った日のごほうびだった人もいれば、近所の店でこづかいを握って自分で選んだ人もいます。いちごの味を選ぶか、ミルクの味を選ぶかで迷った記憶も、家や地域によってずいぶん違うはずです。包みの色だけ覚えている人も、柄の手ざわりまで覚えている人もいるでしょう。あなたがパラソルチョコレートを買ってもらったのは、どの店で、どんな日でしたか?

不二家のパラソルチョコレートを思い出す三つの手がかり

  1. まず、70代の不二家のパラソルチョコレートにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたがパラソルチョコレートを買ってもらったのは、どの店で、どんな日でしたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。