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40代 街・暮らし

平成7年(1995年)ごろのカシオのQV-10|撮ったその場で液晶をのぞき込んだ小さなデジタルカメラ

平成7年〜平成11年(1995〜1999年ごろ)のカシオのQV-10を手がかりに、撮った写真をその場で見せ合った日々を振り返ります。カシオ計算機の「製品のあゆみ」とデジカメWatchの記事で発売年月と価格、売れ行きを確かめ、テレビやパソコンへのつなぎ方や今との違いをたどります。

平成7年〜平成11年(1995〜1999年ごろ)のカシオのQV-10を再現したイメージ。午後の窓の光が差す白い木の机に置いた、端に回転するレンズ部の付いた平たい銀色のデジタルカメラと、電源の切れたベージュのパソコン、巻いた灰色のケーブル。
平成7年〜平成11年(1995〜1999年ごろ)のカシオのQV-10を再現したイメージ。午後の窓の光が差す白い木の机に置いた、端に回転するレンズ部の付いた平たい銀色のデジタルカメラと、電源の切れたベージュのパソコン、巻いた灰色のケーブル。(イメージ)

40代の時間軸

カシオ計算機の「製品のあゆみ」には、液晶デジタルカメラ「QV-10」が1995年(平成7年)3月に登場し、世界初の液晶モニター付き民生用デジタルカメラだったと記されています。光学ファインダーをなくして液晶モニターを載せたのは、フィルムカメラの代わりではない、カシオならではのデジタルカメラのあり方を示すためでした。開発の下地には1987年に発売した電子スチルカメラ「VS-101」があり、QV-10は1年で20万台を売るヒットになったと伝えています。

デジカメWatchの記事によると、発売時の価格は6万5,000円。同社の説明では、QV-10で撮った写真は液晶モニターですぐに確かめられたうえ、ビデオ端子からテレビに映したり、ビデオに記録したり、デジタル端子でパソコンに取り込んで加工・保存したりできました。旅行先で撮ってその晩にテレビで家族と見返した人もいれば、パソコンにつないで画像を年賀状づくりに使った人もいたでしょう。

QV-10が置かれていたのは、ベージュのパソコンが載った机の上や、持ち歩くかばんの中。銀色の平たい本体の端についたレンズの部分をくるりと回し、自分たちのほうへ向けて撮った人もいるかもしれません。電源を入れると液晶がぼんやり明るくなり、のぞき込む顔が画面の外側に映り込む。記事では開発者が、試作品は熱く重いことから「熱子」「重子」と呼ばれていたと明かしています。長く使ったあとの本体のほのかな温かさを覚えている人もいそうです。

デジカメWatchの記事で、評論家の麻倉怜士氏はQV-10をどこに持って行っても注目され、コミュニケーションに大いに役立ったと振り返っています。いまはスマートフォンで撮った写真をその場で送り、離れた相手とも同時に見られます。撮った写真を小さな画面に顔を寄せ合って見るという、QV-10が広めた楽しみ方は、形を変えて毎日の当たり前になりました。現像を待つ時間がなくなったぶん、撮る回数も見せる相手もずっと増えています。

QV-10の思い出は、家にパソコンがあったか、新しい機械を誰が持ち込んだかで違います。親が勤め先で使っていたものを借りてきた家もあれば、写真好きの友達が得意げに見せてくれたという人もいるでしょう。液晶に映る写真の粗さに驚いた人もいれば、すぐ見られることに夢中になった人もいました。あなたが初めて液晶の画面で撮った写真を見せたのは、誰でしたか?

カシオのQV-10を思い出す三つの手がかり

  1. カシオのQV-10にまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
  2. そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
  3. いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。