あアノコロ記憶のタイムマシン
40代 街・暮らし

平成10年(1998年)ごろの敷島製パンの超熟|紺と白の袋から出してトースターに入れた朝の食パン

平成10年〜平成14年(1998〜2002年ごろ)の敷島製パン(Pasco)の超熟を、朝の食卓で焼いた食パンの記憶からたどります。Pascoの「超熟のヒストリー」と超熟のブランドページを読み、発売の年月と名前の意味、袋の色を選んだ理由を確かめました。

平成10年〜平成14年(1998〜2002年ごろ)の敷島製パンの超熟を再現したイメージ。朝の窓の光が差す集合住宅の食卓で、無地の透明な袋に入った厚切りの白い角形食パンと、皿の上でバターが溶けかけた黄金色のトースト2枚、コーヒーのカップ、ラベルのない小さなジャムの瓶。
平成10年〜平成14年(1998〜2002年ごろ)の敷島製パンの超熟を再現したイメージ。朝の窓の光が差す集合住宅の食卓で、無地の透明な袋に入った厚切りの白い角形食パンと、皿の上でバターが溶けかけた黄金色のトースト2枚、コーヒーのカップ、ラベルのない小さなジャムの瓶。(イメージ)

40代の時間軸

Pascoの「超熟のヒストリー」によると、超熟は「毎日食べても飽きないおいしさ」を届けることをめざして1998年(平成10年)10月に発売されました。独自の超熟製法で、ほんのり甘く、もっちり、しっとりとして、サラッとした口どけにしたと書かれています。名前は、今までのパンづくりの技術を超えたという意味の「超」と、生地を長時間熟成させてつくったパンという意味の「熟」を組み合わせたもので、「これまでにない新しい食パン」という気持ちを込めたそうです。

ブランドページは、そのままでも焼いてもおいしい、小麦の甘みや香りが引き立つシンプルな味わいと説明しています。朝はトースターで焼き、バターやジャムを塗る。夜食や弁当の日には、焼かずにハムをはさんで食べました。

置き場所は、台所のパンケースや冷蔵庫の上、食卓の端。ヒストリーのページによると、当時の食パンの袋は赤やオレンジなどの暖色が常識だった中で、超熟はあえて紺と白を選び、「和」のイメージと上質さを表しました。筆文字のような漢字のロゴマークは、丁寧にパンをつくるイメージを形にしたものです。朝の窓の光の中で、留め具を外して袋の口を開くと、ふわりと甘い小麦のにおいが立ちます。トースターのつまみを回すじりじりという音、焼き上がりのチンという合図、表面のかりっとした手ざわりと、ちぎると湯気の出る白い中身。バターがゆっくり溶けて、焼き色のくぼみにしみこんでいくのを待つあいだに、テレビの朝の番組が次の話題へ移っていきました。

その後、1999年2月に超熟山型、1999年9月に超熟ロール、2008年10月に超熟イングリッシュマフィンが出て、2015年1月には全商品に国産小麦が一部配合されました。2018年には、超熟が発売された10月1日を「超熟の日」に定めています。いまは国産小麦やライ麦入り、フォカッチャまで同じ名前で並び、角形の食パンひとつだった棚は大きく様変わりしました。

超熟の思い出は、その家の朝ごはんの形で違ってきます。毎朝焼いて食べるのが決まりだった家があり、ご飯の日とパンの日を交互にしていた家もあります。耳だけを残して叱られた人もいれば、耳から先に食べるのが好きだった人もいます。あなたが超熟を食べるとき、トースターで焼いていましたか、それとも袋から出してそのまま食べていましたか?

敷島製パンの超熟を思い出す三つの手がかり

  1. 敷島製パンの超熟にまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
  2. そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
  3. いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。