平成10年(1998年)ごろの明治のチョコレート効果|机の引き出しから一枚だけ取り出した苦い板チョコ
平成10年〜平成14年(1998〜2002年ごろ)の明治のチョコレート効果を、仕事や勉強の合間に口にした苦いチョコレートとして振り返ります。明治のプレスリリースとビジネスジャーナルの記事を読み、発売年と開発のきっかけ、売れなかった時期といまのカカオ分の違いを確かめました。

40代の時間軸
明治のプレスリリースは、チョコレート効果のシリーズが1998年(平成10年)に発売され、20周年を迎えた2018年までロングセラーにしてトップセラーだと書いています。ビジネスジャーナルの記事によると、開発のきっかけは1995年に起きたココアブームでした。テレビ番組でココアの健康効果が紹介されて人気に火がつき、明治はその前から、カカオに豊富に含まれるポリフェノールに注目して研究を進めていました。おいしさに健康を加えたコンセプトで、カカオポリフェノールを多く含むチョコレートをめざしたのが始まりです。
記事は、個別包装された一口サイズの板チョコが紙箱や袋に入った商品だと説明しています。机の引き出しに箱を入れておき、午後に一枚だけ出す。会議の前に口に入れて、苦さで頭を切り替える人もいました。
置かれていたのは、職場のスチール机の引き出しや、受験勉強の机の隅。夕方になると電気スタンドの黄色い光の下で、小さな包みを指でひねって開けます。紙のこすれる音、割ったときのぱきっという硬い手ごたえ、舌の上でゆっくり溶けていく渋さと、そのあとに残る香り。甘いミルクチョコレートのつもりで口に入れて、思わず顔をしかめた人もいます。冬の事務所では冷えて固く、夏は鞄の中でやわらかくなり、包みに張りついたのをはがして食べました。ブラックコーヒーを合わせると苦さが重なり、牛乳を合わせると角がとれる。飲み物を変えて試した記憶を持つ人もいます。
記事によると、当時のチョコレートは甘さが持ち味の商品が大半で、苦みのきいた健康訴求のチョコは受け入れられずに長く低迷しました。いまは「CACAO 72%」「86%」「95%」の3種類があり、数字が大きいほどカカオポリフェノールが増えて甘さがなくなります。もっとも売れるのは72%で、ブランドの約7割を占め、買う人の約7割は50代以上だといいます。明治のリリースでは、86%の大袋は42枚入りで、1枚あたり147mgのカカオポリフェノールを含むとされています。
チョコレート効果の思い出は、手に取った理由で分かれます。健康のためと聞いて親が箱買いしていた家があります。自分で選んだ最初の苦いチョコとして覚えている人や、売り場の棚が広がってから初めて気づいた人もいます。あなたが初めてチョコレート効果を口に入れたのは、どこで、だれに勧められたときでしたか?
明治のチョコレート効果を思い出す三つの手がかり
- 明治のチョコレート効果にまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。