平成15年(2003年)ごろのコクヨのカドケシ|テストの見直しで新しいカドを探した市松模様の消しゴム
平成15年〜平成19年(2003〜2007年ごろ)のコクヨのカドケシを、筆箱の中で形の目立った消しゴムとして振り返ります。コクヨデザインアワードの製品紹介と家電Watch、GIGAZINEの記事で、商品化の年とカドの数、売れた個数を確かめ、消しくずのまとまり方や角が丸くなる感触をたどります。

30代の時間軸
コクヨデザインアワードの製品紹介によると、カドケシの元になった作品は2002年の「コクヨデザインアワード2002」で佳作に選ばれ、2003年に商品になりました。10個のキューブが市松模様のように並び、カドの数は28個。商品にするときは、キューブがちぎれない硬さと、消しやすく消しくずがまとまりやすい素材を、試作とモニター調査を繰り返して決めたと書かれています。応募のときの名前は「カドケシゴム」で、四角さを感じさせる4文字の「カドケシ」に改められました。発売から1年足らずでミリオンセラーになり、2003年にグッドデザイン賞を受け、2005年にはMoMAのデザインコレクションに選ばれています。
GIGAZINEの記事は発売を2003年5月とし、シリーズの累計が2008年7月に1000万個を超えたと伝えています。授業では、図形の補助線を一本だけ消したいときや、漢字のはねを書き直すときに出番が来ました。
中学校の机の上、シャープペンシルと閉じたノートの横に、白いでこぼこの塊が転がっています。テストの見直しで小さな字をひとつだけ消したいとき、指で回して、まだとがっているカドを探しました。カドを紙に当てると、細い線の上だけがすっと消えて、隣の字は残ります。こするたびに消しくずが細長くよれて、手のひらで机の端へ集めると糸のようにまとまりました。使いこむと手前のキューブから丸くなり、最後には立方体がちぎれて、ひとかけらだけ筆箱の底を転がっていることもありました。買ったときの透明なケースは、形がよく見えるようにと選ばれたものでした。
家電Watchによると、2009年3月19日には細い棒状の消しゴムを繰り出す「カドケシスティック」が210円で出ました。いまはタブレットに画面上で書いて消す授業も増え、紙の上の小さな字を角で消す場面は前より少なくなっています。
カドケシの思い出は、どの学年で、誰から見せてもらったかで形が変わります。新しもの好きの同級生の筆箱で初めて見た人もいれば、文房具店のレジ横で自分で選んだ人もいます。中学では美術の時間に細かい線を消すために持ちこみ、高校では受験の問題集の横にずっと置いていた、という話も出てきます。あなたはカドケシの28個のカドのうち、どのあたりのカドから使い始めましたか?
コクヨのカドケシを思い出す三つの手がかり
- コクヨのカドケシにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- コクヨデザインアワード「製品化された作品 カドケシ」
- 家電Watch「コクヨ、何度も新しい角を使える“カドケシ”のスティックタイプ」(2009年)
- GIGAZINE「何度も新しいカドで消すことができるカドケシに新型の極細タイプ「カドケシスティック」登場」(2009年)
- 編集確認日:2026-10-29。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。