平成11年(1999年)ごろのソニーのポケットステーション|メモリーカードの差し口から抜いて持ち歩いた小さな液晶
平成11年〜平成15年(1999〜2003年ごろ)のソニーのポケットステーションを手がかりに、ゲーム機から抜き出して遊びを持ち歩いた日々を振り返ります。ソニー・コンピュータエンタテインメントのニュースリリースとテクノエッジの記事で発売日と価格、仕様、出荷の数を確かめ、手の中の感触や今との違いをたどります。

30代の時間軸
ソニー・コンピュータエンタテインメントのニュースリリースによると、超小型PDA「PocketStation(ポケットステーション)」は当初1998年12月23日に発売の予定でしたが、生産上の都合で1999年(平成11年)1月23日に延期されました。型番はSCPH-4000、標準価格は3,000円(税抜)、色はホワイトとクリスタルです。1998年10月のリリースは、プレイステーション用メモリーカードに、プログラムを書き換えられる32ビットRISC CPUと液晶表示画面、サウンド機能、双方向の赤外線通信機能を載せた携帯型の情報端末だと説明し、当初の月産台数を100万台としていました。
遊ぶときは、まずプレイステーション本体のメモリーカードの差し口に挿し、対応ソフトからミニゲームを移します。抜いたあとは単独で動き、電車の中や外出先でも遊べる、とリリースは書いています。テクノエッジの記事によると、人気を押し上げたのは1999年7月22日発売の「どこでもいっしょ」で、ポケットピープル(ポケピ)に言葉を教えたり、会話したりして遊べました。
記事にあるとおり、画面は32×32ドットの液晶で、ボタン電池のCR2032を1個入れて動きます。手のひらに収まる軽さ、付属のハンドストラップを指に引っかけたときのぶら下がる感じ、小さなスピーカーから鳴る短い音。夜、机の上で赤い光がちかっと灯ったのを覚えている人もいます。
テクノエッジは、最終出荷数が約490万台に達し、一時は品薄で入手が難しくなったと伝えています。容量は128KBで、ミニゲームを入れればそのぶんセーブデータに使える場所が減りました。いまは遊びのデータがネットの向こうに保存され、機械を抜いて持ち歩かなくても、スマートフォンで続きを遊べます。
ゲームの記録を守るための道具として使った人、ポケピとの会話のために毎朝ポケットに入れた人、友達と赤外線で何かを交換した人。家にあったソフトの組み合わせで、同じ機械の使い道はずいぶん違いました。あなたのポケットステーションに、最後に残っていたのはどんな遊びでしたか?
ソニーのポケットステーションを思い出す三つの手がかり
- ソニーのポケットステーションにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。