平成13年(2001年)ごろの東芝のRD-X1|録りためた番組を夜の居間でディスクへ移していたレコーダー
平成13年〜平成17年(2001〜2005年ごろ)の東芝のRD-X1を手がかりに、テープからディスクへ移った録画の習慣を振り返ります。東芝のプレスリリースとAV Watchの記事で、容量と新機能、発売が延びた経緯を確かめました。

30代の時間軸
東芝の2001年11月15日のプレスリリースによると、RD-X1は80ギガバイトのハードディスクとDVD-RAM/DVD-Rドライブを内蔵したレコーダーで、12月1日に発売する予定でした。ところが発売前日の11月30日になって延期が発表され、AV Watchによると正式な発売日は12月20日に決まりました。ハードディスクは前の機種RD-2000の30GBから増え、最大約75時間の録画ができるようになっています。外形は430×358×120mm、重さは8.9kgでした。
AV Watchの小寺信良さんは、数週間分をハードディスクに録りためて、まとまったらDVD-RAMやDVD-Rへ保存する使い方を想定しています。チャプターを切ってコマーシャルを落とし、「レート変換ダビング」で4.7GBに収める。深夜アニメ、ドラマの連続もの、好きな歌手が出た音楽番組。ディスクの背に手書きで題名を書き込むところまでが、夜の作業でした。録画履歴を3,000件まで保存できたので、持っていないはずの回を探して何度も一覧を送った人もいます。録画の設定を細かく選べる機械で、同じ記事は「マニアに受けるはず」と評しました。
電源を入れても、すぐには動きません。小寺さんが借りた試作機では、電源を入れたあと1分間ほど何も操作できなかったといいます。その間、棚の下からファンの音がかすかに続きました。前面のパネルはボタンひとつで自動で開き、ディスクを入れると回転の音がしばらく部屋に残ります。リモコンを裏返せば、番組表の数字を打つGコードのボタンが隠れていました。家族が寝たあとの居間で、ランプだけをつけて待つ時間です。
いまは見逃し配信が先に頭に浮かび、番組を手もとのディスクに残そうと考える人は減りました。古いディスクを読める機械のほうが、先に動かなくなることもあります。
発売の延期にやきもきしながら予約を入れた人、数年遅れて後の機種から入った人、兄の部屋の棚で見ていただけの人もいるはずです。あなたがRD-X1でディスクへ最後まで残した番組は、どんな題名でしたか?
東芝のRD-X1を思い出す三つの手がかり
- 東芝のRD-X1にまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- 東芝 プレスリリース「HDD&DVDビデオレコーダーの新製品「RD-X1」の発売について」(2001年11月15日)
- AV Watch「東芝、HDD&DVD-RAM/Rレコーダ「RD-X1」の発売日が20日に決定」(2001年12月10日)
- AV Watch 小寺信良の週刊「Electric Zooma!」第41回(2001年12月26日)
- 編集確認日:2026-11-01。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。