あアノコロ記憶のタイムマシン
40代 音楽

昭和59年(1984年)ごろのカシオのCZ-101|49鍵の小さな鍵盤で、サイン波のゆがみを動かした部屋

カシオが自社のアプリ紹介で「1984年発売」と書いているのが、シンセサイザーのCZ-101です。昭和59年〜昭和63年(1984〜1988年ごろ)のこの機種を、カシオ公式の説明とINTERNET Watchの記事から、音の作り方と鍵盤の仕様を確かめました。

昭和59年〜昭和63年(1984〜1988年ごろ)のカシオのCZ-101を再現したイメージ。暖かい机のランプが灯る畳の小さな部屋で、低い黒い本体の細い小さな鍵盤が並ぶデジタルシンセサイザーを低い横の角度から見ると、平らな暗いパネルに小さな無地のボタンが一列にあり、隣には巻いた無地のヘッドホンが置かれ、床の上には小さなアンプの影がぼやけている。
昭和59年〜昭和63年(1984〜1988年ごろ)のカシオのCZ-101を再現したイメージ。暖かい机のランプが灯る畳の小さな部屋で、低い黒い本体の細い小さな鍵盤が並ぶデジタルシンセサイザーを低い横の角度から見ると、平らな暗いパネルに小さな無地のボタンが一列にあり、隣には巻いた無地のヘッドホンが置かれ、床の上には小さなアンプの影がぼやけている。(イメージ)

40代の時間軸

カシオ計算機のCZ App for iPadの紹介ページは、CZシリーズを「CZ-101(1984年発売)など」のベストセラーと呼んでいます。INTERNET Watchの記事は、CZシリーズの始まりを、1984年に発売した49鍵ミニ鍵盤のデジタルシンセサイザーCZ-101とし、標準鍵盤のCZ-1000、61鍵のCZ-3000、シーケンサー搭載のCZ-5000、タッチレスポンス対応のCZ-1などが続いたと伝えています。

この機種の音の作り方は、PD音源と呼ばれました。PDはPhase Distortion、位相のゆがみの意味です。サイン波を読み出すときの位相角をゆがませて、さまざまな波形を作ります。

カシオは、PD音源で作った8種類の基本波形と、そのうち2種類を組み合わせた波形を合わせて、33種類の波形を用意したと説明しています。音を作る部分は、DCO、DCW、DCAの三つのブロックがそれぞれ2系統ずつ。ライン出力は4種類から選べました。小さな鍵盤に指を置くと、白鍵の幅が狭く、和音を押さえる手が窮屈になります。波形を切り替えてもう一度弾くと、同じキーなのに、音のとがり方が変わりました。

いまは、iPadのアプリでCZの音を鳴らせます。実機は机の上で場所を取り、電源を入れてからつまみで音量を決めました。ヘッドホンをつなぐと、部屋の外へ漏れるのは鍵盤を押すかすかな音だけでした。

同じCZでも、弾いた鍵盤の大きさは人によって違います。49鍵のミニ鍵盤のCZ-101で始めた人もいれば、標準鍵盤のCZ-1000や、61鍵のCZ-3000を触った人もいました。友だちの家で初めて鳴らしたとき、鍵盤が小さすぎて指の置き場に迷ったという話もあるでしょう。小さな鍵盤のCZ-101を弾いた最初の部屋で、波形を変えたら音のどこが変わったと感じましたか?

カシオのCZ-101を思い出す三つの手がかり

  1. カシオのCZ-101にまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
  2. そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
  3. いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。