あアノコロ記憶のタイムマシン
70代 学校・青春

昭和29年(1954年)ごろの講談社のなかよし|冬の発売号を、こたつの天板に置いて読んだ居間

創刊号が出たのは、12月でした。昭和29年〜昭和33年(1954〜1958年ごろ)の講談社のなかよしを、講談社の二つの記事と弥生美術館の展覧会案内で調べ、少女クラブの妹誌として始まった経緯と、創刊号に載っていたものを書き出します。

昭和29年〜昭和33年(1954〜1958年ごろ)の講談社のなかよしを再現したイメージ。こたつの暗い緑色のキルトの掛け布団の上に、みかんを盛った竹かごと白い無地の急須と二つの湯のみが並び、そばに平たい座布団が引き寄せられている、冬の夜の居間の様子。
昭和29年〜昭和33年(1954〜1958年ごろ)の講談社のなかよしを再現したイメージ。こたつの暗い緑色のキルトの掛け布団の上に、みかんを盛った竹かごと白い無地の急須と二つの湯のみが並び、そばに平たい座布団が引き寄せられている、冬の夜の居間の様子。(イメージ)

70代の時間軸

講談社の記事は、1954年12月発売の「なかよし」創刊号について、当時は絵物語、グラフ、マンガが中心だったと書いています。「少女クラブ」の妹誌として創刊された、とも講談社は説明します。弥生美術館の展覧会案内も、創刊号の発売を1954(昭和29)年12月としています。付録は、創刊当初から続く同誌の伝統だそうです。

絵物語は、絵と文章が同じページに並んで話が進みます。声に出さずに字を追うと、挿絵の一枚ごとに、息をつく場所がありました。次の絵が気になって、ページの端を指で折りそうになるのを、何度もこらえます。

冬の居間のこたつに足を入れ、天板に雑誌を広げます。電球の光は天板の木目をうすく照らし、ガラス戸の外は冷えて白く曇っている。こたつ布団の熱が膝まで上がってくるころには、ページをめくる指先だけが冷たいままです。みかんの皮をむく音と、湯のみから立つ湯気の匂いが、紙の匂いに混ざりました。付録のある号は、まず付録を畳の上に広げて眺め、本誌は夜に回す。そんな順番を決めていた子もいたでしょう。

70周年を迎えた2024年12月の号では、名作のメモが付録になり、大好評だったと講談社は伝えています。創刊号が絵物語とグラフを中心にしていた頃と、70周年の号とでは、手に取る雑誌の姿はずいぶん違います。それでも、付録が付いてくることだけは、創刊から変わっていません。

創刊の年に開いた人と、数年あとに開いた人とでは、同じ誌名でも覚えている誌面が違います。姉が買った号を借りた家もあれば、母が駅前の本屋で選んでくれた家もありました。なかよしの発売日、あなたの家ではこたつのどちら側に座って、付録を最初にどこへ広げましたか?

講談社のなかよしを思い出す三つの手がかり

  1. 講談社のなかよしにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
  2. そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
  3. いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。