1980〜90年代の邦画 配給収入1位一覧|年別の大ヒット映画と洋画1位
この記事の結論
- 日本映画製作者連盟(映連)の公式データで、1980〜1999年の邦画の配給収入1位を年ごとに並べました。最高は1997年「もののけ姫」の117.6億円です。
- スタジオジブリの作品は、1989年「魔女の宅急便」から1997年「もののけ姫」までの9年間で6回1位になっています。
- 20年のうち16年は、洋画の1位のほうが配給収入が多い結果でした。
夏休みに家族で見に行った映画、友だちと並んだ話題作。昭和の終わりから平成の初めにかけて、どの映画がいちばん観客を集めたのかを、映画会社の業界団体である日本映画製作者連盟が公表している「過去配給収入上位作品」で振り返ります。
邦画の配給収入1位 一覧(1980〜1999年)
| 年 | 邦画1位 | 配給収入 | 配給会社 | 邦画2位 | 洋画1位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1980年(昭和55年) | 影武者 | 27億円 | 東宝 | 復活の日(24億円) | スター・ウォーズ 帝国の逆襲(32億円) |
| 1981年(昭和56年) | 連合艦隊 | 19億円 | 東宝 | ドラえもん のび太の宇宙開拓史/怪物くん 怪物ランドへの招待(17.5億円) | エレファント・マン(24.5億円) |
| 1982年(昭和57年) | セーラー服と機関銃/燃える勇者 | 23億円 | 東映 | ハイティーン・ブギ(18億円) | ブッシュマン(23.6億円) |
| 1983年(昭和58年) | 南極物語 | 59億円 | ヘラルド | 探偵物語/時をかける少女(28億円) | E.T.(96.2億円) |
| 1984年(昭和59年) | 里見八犬伝 | 23.2億円 | 東映 | メイン・テーマ/愛情物語(18.5億円) | インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説(32億円) |
| 1985年(昭和60年) | ビルマの竪琴 | 29.5億円 | 東宝 | ゴジラ(17億円) | ゴーストバスターズ(41億円) |
| 1986年(昭和61年) | 子猫物語 | 54億円 | 東宝 | 野蛮人のように/ビー・バップ・ハイスクール(14.5億円) | バック・トゥ・ザ・フューチャー(36.5億円) |
| 1987年(昭和62年) | ハチ公物語 | 20億円 | 松竹富士 | ドラえもん のび太と竜の騎士/プロゴルファー猿 甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!/オバケのQ太郎 とびだせ!1/100大作戦(15億円) | トップガン(39億円) |
| 1988年(昭和63年) | 敦煌 | 45億円 | 東宝 | 優駿(18億円) | ラストエンペラー(24.5億円) |
| 1989年(平成元年) | 魔女の宅急便 | 21.5億円 | 東映 | ドラえもん のび太の日本誕生/ドラミちゃん・ミニドラSOS!!(20.2億円) | インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(44億円) |
| 1990年(平成2年) | 天と地と | 50.5億円 | 東映 | タスマニア物語(25.2億円) | バック・トゥ・ザ・フューチャー2(55.3億円) |
| 1991年(平成3年) | おもいでぽろぽろ | 18.7億円 | 東宝 | ドラえもん のび太のトラビアンナイト/ドラミちゃん アララ少年山賊団(18億円) | ターミネーター2(57.5億円) |
| 1992年(平成4年) | 紅の豚 | 28億円 | 東宝 | おろしや国酔夢譚(18億円) | フック(23.3億円) |
| 1993年(平成5年) | ゴジラVSモスラ | 22.2億円 | 東宝 | REX -恐竜物語-(22億円) | ジュラシック・パーク(83億円) |
| 1994年(平成6年) | 平成狸合戦ぽんぽこ | 26.3億円 | 東宝 | ゴジラVSメカゴジラ(18.7億円) | クリフハンガー(40億円) |
| 1995年(平成7年) | 耳をすませば | 18.5億円 | 東宝 | ゴジラVSスペースゴジラ(16.5億円) | ダイハード3(48億円) |
| 1996年(平成8年) | ゴジラVSデストロイア | 20億円 | 東宝 | Shall we ダンス?(16億円) | ミッション・インポッシブル(36億円) |
| 1997年(平成9年) | もののけ姫 | 117.6億円 | 東宝 | 失楽園(23億円) | インデペンデンス・デイ(66.5億円) |
| 1998年(平成10年) | 踊る大捜査線 THE MOVIE | 50億円 | 東宝 | ポケットモンスター ミュウツーの逆襲/ピカチュウのなつやすみ(41.5億円) | タイタニック(160億円) |
| 1999年(平成11年) | 劇場版 ポケットモンスター/幻のポケモン・ルギア爆誕/ピカチュウたんけんたい | 35億円 | 東宝 | リング2 / 死国(21億円) | アルマゲドン(83.5億円) |
出典: 一般社団法人日本映画製作者連盟「過去配給収入上位作品」の1980〜1999年の各年のページ(2026年10月24日確認)。題名の「/」は同時上映の作品をまとめて計上したもの。公開が前の年の12月の作品(1982年「セーラー服と機関銃」、1984年「里見八犬伝」など)も、映連の表どおりその年に入れています。
配給収入とは
映画の売り上げには、映画館の入場料の合計である興行収入と、そのうち配給会社が受け取る配給収入があります。映連の公表は1999年までが配給収入、2000年からは興行収入に切り替わっています。そのため、今の「興行収入○○億円」と、この表の金額をそのまま比べることはできません。
一覧から見える20年
1980年代の前半は、黒澤明監督の「影武者」(1980年)や、戦争映画の「連合艦隊」(1981年)のような大作と、角川映画の「セーラー服と機関銃」「里見八犬伝」が1位を取りました。1983年の「南極物語」(59億円)と1986年の「子猫物語」(54億円)は、動物が主役の映画です。
1989年の「魔女の宅急便」からは、スタジオジブリの作品が夏の1位の常連になります。「おもいでぽろぽろ」(1991年)、「紅の豚」(1992年)、「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)、「耳をすませば」(1995年)と続き、1997年の「もののけ姫」は117.6億円と、ほかの年の1位の2倍以上を集めました。ジブリ以外の年は、「ゴジラVSモスラ」(1993年)などのゴジラのシリーズや、1998年の「踊る大捜査線 THE MOVIE」、1999年の「劇場版ポケットモンスター」が1位です。
洋画では、1983年の「E.T.」(96.2億円)、1998年の「タイタニック」(160億円)が飛び抜けています。邦画の1位が洋画の1位を上回ったのは、1986年・1988年・1992年・1997年の4年だけでした。
思い出すときのメモ
- その映画を見たのは、どこの映画館で、誰と一緒だったか。
- その年に自分は何歳だったか(西暦・和暦・年齢 早見表)。同じ年のヒット曲は昭和のレコード大賞一覧・平成のレコード大賞一覧で引けます。
- テレビやビデオで見た映画と、映画館で見た映画を分けて思い出すと、記憶がはっきりします。家にどの家電があった頃かは三種の神器の普及率で確かめられます。
よくある質問
1980〜90年代でいちばん配給収入が多かった邦画は何ですか?
日本映画製作者連盟の過去配給収入上位作品では、1997年の「もののけ姫」の117.6億円です。2番目は1983年の「南極物語」の59億円、3番目は1986年の「子猫物語」の54億円です。
配給収入と興行収入はどう違うのですか?
興行収入は映画館に入った入場料の合計で、配給収入はそのうち配給会社が受け取る分です。日本映画製作者連盟の発表は1999年までが配給収入、2000年からが興行収入なので、年をまたいで金額を比べるときは注意が必要です。
この20年で洋画の1位が邦画の1位を上回った年は何年ありますか?
1980〜1999年の20年のうち16年です。邦画の1位が上回ったのは、1986年「子猫物語」、1988年「敦煌」、1992年「紅の豚」、1997年「もののけ姫」の4年でした。