あアノコロ記憶のタイムマシン
70代 ゲーム・遊び

昭和35年(1960年)ごろのだっこちゃんのビニール人形|腕にしがみついた黒い人形

昭和35年〜昭和39年(1960〜1964年ごろ)のだっこちゃんを手がかりに、空気を入れたビニール人形を腕に付けて歩いた流行を振り返ります。タカラトミーの公式資料で発売年と当時の名前を確かめ、ビニールの手ざわりや匂い、今との違いをたどります。

昭和35年〜昭和39年(1960〜1964年ごろ)のだっこちゃんのビニール人形を再現したイメージ。夏の露店の机の脇で、輪になった腕と脚で柱にしがみつく黒いビニールの人形の後ろ姿と、無地のうちわ、麦わら帽子、ビー玉。
昭和35年〜昭和39年(1960〜1964年ごろ)のだっこちゃんのビニール人形を再現したイメージ。夏の露店の机の脇で、輪になった腕と脚で柱にしがみつく黒いビニールの人形の後ろ姿と、無地のうちわ、麦わら帽子、ビー玉。(イメージ)

70代の時間軸

タカラ(現タカラトミー)のニュースリリースは、「だっこちゃん」が昭和35年(1960年)4月に「ウインキー」という名前の空気入りビニール人形として発売されたと伝えています。半年間で約240万個が売れ、腕に付けて歩くファッションとして社会現象になったと説明されています。「だっこちゃん」は当時のマスコミが付けた愛称でした。発売年を起点にした回想として扱います。

空気を吹き込んでふくらませ、輪になった腕を自分の腕や柱に巻きつけて連れて歩きます。手に入らず人のものをうらやましく見ていた人、家族の誰かが付けていた人など、流行との距離は人によって違いました。空気が抜けてしぼんだ人形に何度も息を吹き込んだ人もいるでしょう。

夏の商店街、海水浴の浜辺、駅の雑踏。腕に吸いつくようなビニールのつるつるした感触、汗ばんだ肌に貼りつく感じ、ビニール独特の匂いが、強い日差しの記憶と結びついています。人形の目が光の角度で変わって見えたことを覚えている人もいるかもしれません。

いまは流行のおもちゃがテレビやインターネットで一気に広まり、すぐに次の流行へ移っていきます。当時は新聞や雑誌、街での口コミで広がり、品薄になって手に入らない人も多かったといいます。流行の伝わり方の違いは、そのまま時代の違いでもあります。

あなたや家族は、だっこちゃんを持っていましたか。持っていなかったとしても、腕に付けていた人の姿や街の様子を思い出すと、その頃の夏の空気まで戻ってくるかもしれません。思い出の濃さは人によって違ってかまいません。

だっこちゃんのビニール人形を思い出す三つの手がかり

  1. まず、70代のだっこちゃんのビニール人形にまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いだっこちゃんを腕に付けている人を、どこで見かけましたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。