あアノコロ記憶のタイムマシン
60代 街・暮らし

昭和46年(1971年)ごろのハウス食品のククレカレー|おせちのあとの甘い湯気

昭和46年〜昭和50年(1971〜1975年ごろ)のハウス食品のククレカレーを手がかりに、お正月のごちそうに少し飽きたころの一皿を振り返ります。ハウス食品の公式リリースで発売の年月と名前の由来、味の特徴を確かめ、りんごの甘みの記憶や今との違いをたどります。

昭和46年〜昭和50年(1971〜1975年ごろ)のハウス食品のククレカレーを再現したイメージ。ガスこんろの鍋の湯で温める無地の銀色の袋と、白いごはんにやさしい色のカレーをかけた皿、福神漬けの小皿。
昭和46年〜昭和50年(1971〜1975年ごろ)のハウス食品のククレカレーを再現したイメージ。ガスこんろの鍋の湯で温める無地の銀色の袋と、白いごはんにやさしい色のカレーをかけた皿、福神漬けの小皿。(イメージ)

60代の時間軸

ハウス食品のリリースには、ククレカレーが「ハウス初のレトルトカレーとして1971年4月に発売」され、同じ年の10月に甘口・辛口が加わったと書かれています。昭和46年(1971年)のことです。名前は、調理いらずからとった造語「Cook-less、クックレス」に由来すると、発売50年のリリースで紹介されています。同じリリースは、「おせちもいいけどカレーもね」のCMなどを通して日本の食文化にも大きな影響を与えてきたと振り返っています。この記事は発売の年を起点にした回想で、どの家の台所にも同じ年に届いたという意味ではありません。

鍋に湯を沸かして袋を沈め、温まるのを待つ間にごはんをよそいます。袋の端を切ってカレーを皿に流すと、料理らしい手間はほとんどありません。お正月の重箱が残っている日に、ちょっと気分を変えたくて出てきた家もあれば、親が出かけた日の昼に子どもが自分で温めた家、甘口と辛口を家族で分けた家もあったでしょう。

正月の台所のガスこんろ、こたつのある茶の間、留守番の静かな昼の食卓。袋を湯から引き上げるときの指先の熱さ、切り口からとろりと流れ出る音、立ちのぼる湯気に混じる果物のような甘い香りを覚えている人もいるでしょう。リリースによると、味の特徴はすりおろしたりんごやマンゴーチャツネの甘みと、トマトや玉ねぎなど野菜のおいしさが溶け込んだやさしくまろやかな味わいです。

グルメ Watchの記事によると、令和3年(2021年)には発売50年記念ロゴ入りのパッケージが出て、ロゴはククレカレーのブランドロゴの「ひし形」をモチーフにしていました。いまはレトルトカレーの種類が数えきれないほど増え、電子レンジで袋ごと温められるものもあります。鍋の湯で温める手順も、お正月にカレーを食べる気分も、家によってはもう遠い記憶になっているかもしれません。

お正月のCMの言葉をよく覚えている人も、甘口の味だけが記憶に残っている人も、家ではカレーを一から作る決まりだった人もいるでしょう。家族の人数や台所の事情によって、レトルトカレーの出番はそれぞれでした。あなたの家では、おせちのあとにどんなものが食べたくなりましたか?

ハウス食品のククレカレーを思い出す三つの手がかり

  1. まず、60代のハウス食品のククレカレーにまつわる「場所」を一つ思い出します。家、学校、駅前、友だちの家など、固有名詞がなくても構いません。
  2. 次に、その場所で一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを一つ添えます。記憶が曖昧な部分は「たぶん」「覚えていない」と書いて大丈夫です。
  3. 最後に、いまの自分へ一言だけ残します。正しい答えを作るためではなく、次に誰かと話せる入口をつくるためのメモです。

思い出の問いあなたの家では、おせちのあとにどんなものが食べたくなりましたか?

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。