あアノコロ記憶のタイムマシン
30代 街・暮らし

平成17年(2005年)ごろのコクヨのドットライナー|すっと引いて封筒の口を閉じた机の上のテープのり

平成17年〜平成21年(2005〜2009年ごろ)のコクヨのドットライナーを手がかりに、のり付けの手間が軽くなったころの記憶を振り返ります。コクヨのニュースリリース2本で発売の年月と開発の経緯、出荷数の伸びを確かめ、引くときの軽さや紙の手ざわり、今との違いをたどります。

平成17年〜平成21年(2005〜2009年ごろ)のコクヨのドットライナーを再現したイメージ。事務机の上に置いた、手のひらに収まる丸みのある緑と白の半透明のテープのりと、無地のクラフト封筒、目盛りのない透明な定規。
平成17年〜平成21年(2005〜2009年ごろ)のコクヨのドットライナーを再現したイメージ。事務机の上に置いた、手のひらに収まる丸みのある緑と白の半透明のテープのりと、無地のクラフト封筒、目盛りのない透明な定規。(イメージ)

30代の時間軸

コクヨのニュースリリースによると、ドットライナー発売以前のテープのりは、塗りムラが起きたり、のりがスムーズに切れなかったりと、お客様が満足できるレベルではありませんでした。そこで3年の歳月をかけて試行錯誤を繰り返し、平成17年(2005年)6月に日本初のドットパターンのテープのりとして誕生したと書かれています。新開発のパターン塗工技術でのりを「ドット(=点)」で紙に塗布し、切れを良くしたそうです。

リリースに載った年表によると、発売8ヶ月後の2006年2月には累計100万個を突破しました。その後、はさんで使うもの、ハート柄の女子学生向け、学生のプリント貼り専用など、使う場面に合わせた種類が次々に加わっています。テープ状ののりなので乾くのを待つ必要がなく、手や周囲を汚さずに使えるのも特長でした。会社で書類や封筒の口を閉じた人もいれば、学校でもらったプリントをノートに貼った人もいました。

使っていたのは、会社の事務机、教室の机、家の食卓。本体を紙に当ててすっと引くときの軽さ、テープの先でのりがぷつりと切れる手ごたえ、貼った紙がしわにならずに平らなままでいる感じを覚えている人もいるでしょう。液体ののりのように指がべたつかず、引いたあとのかすかな音や、使い切ったテープを詰め替えるときの小さな手間も、思い出の中に残っているかもしれません。

リリースによると、ドットライナーは2016年にシリーズとしてグッドデザイン賞を受け、2017年11月に国内累計出荷1億個を突破しました。2025年6月にはシリーズの累計出荷数が2億個を超え、ラインアップは18アイテム134品番に広がっています。いまは書類をデータで送り、紙に何かを貼る機会そのものが減った職場もあります。それでも、封筒や手帳に紙を貼る場面では、手になじんだテープのりを取り出す人も多いでしょう。

仕事の机で毎日使った人、学校のプリント貼りに使った人、家族が引き出しにしまっていたのを借りた人。ドットライナーの記憶は、そのころ学生だったか働いていたか、紙を貼る作業がどれくらい身近だったかによってさまざまです。本体の形より、引いたときの軽い手ごたえを覚えている人もいるでしょう。あなたがドットライナーで最初に貼ったのは、封筒の口でしたか、それともノートに貼るプリントでしたか?

コクヨのドットライナーを思い出す三つの手がかり

  1. コクヨのドットライナーにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
  2. そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
  3. いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。