あアノコロ記憶のタイムマシン
60代 街・暮らし

昭和43年(1968年)ごろのハウス食品のジャワカレー|辛口のルウを割り入れて大人の味に近づいた夕食

昭和43年〜昭和47年(1968〜1972年ごろ)のハウス食品のジャワカレーを手がかりに、大人向けの辛さのカレーが食卓にのぼった日を振り返ります。ハウス食品グループのニュースリリースと事業紹介の資料で発売の年と商品の考え方、発売当時の広告を確かめ、台所の匂いや鍋の音の記憶、今との違いをたどります。

昭和43年〜昭和47年(1968〜1972年ごろ)のハウス食品のジャワカレーを再現したイメージ。夕方の台所の机に置いた、区切りに割った濃い茶色のカレールウ、白いほうろう鍋のカレー、にんじんとじゃがいものカレーライスの皿とアルミのおたま、伏せた無地の箱。
昭和43年〜昭和47年(1968〜1972年ごろ)のハウス食品のジャワカレーを再現したイメージ。夕方の台所の机に置いた、区切りに割った濃い茶色のカレールウ、白いほうろう鍋のカレー、にんじんとじゃがいものカレーライスの皿とアルミのおたま、伏せた無地の箱。(イメージ)

60代の時間軸

ハウス食品グループの資料には、「ジャワカレー」が昭和43年(1968年)に発売されたと記されています。南国インドネシアのジャワ島のイメージにふさわしい、爽快な辛さと刺激のある大人向けのカレーとして登場したそうです。ハウス食品の令和7年(2025年)のニュースリリースも、ジャワカレーは発売以来、スパイシーで食べごたえがあり、大人が満足するカレーとして親しまれてきたと説明しています。

同じ資料によると、新発売のときの広告はジャワ島でロケを行い、海辺で夫婦がカレーを食べるCMでした。固形のルウを割って鍋に入れ、野菜と肉を煮込んで作るカレーは、休日や家族がそろう日の夕食になりました。甘いルウと辛いジャワカレーを混ぜて、子どもも食べられる辛さに整えた家もあれば、大人の分だけ別の鍋で作った家もありました。初めて辛口を食べて、水を何杯も飲んだ思い出がある人もいるでしょう。

作っていた場所は、ガスこんろのある台所や、団地の狭い流しの前。ルウを割るときのぱきっという手ごたえ、鍋の中でぐつぐつと煮える音、部屋じゅうに広がるスパイスの香りは、夕方の空気といっしょに記憶に残っています。食べ始めると額にじんわり汗がにじみ、湯気で眼鏡が曇った人もいたかもしれません。翌日に温め直したカレーのほうがおいしいと感じた人もいるでしょう。

ハウス食品のリリースでは、令和7年(2025年)2月10日にペースト状のルウを使った「ジャワカレーシェフズアレンジ」が発売されたと紹介されています。資料によると、ハウス食品はインドネシアで家庭用のカレー事業も始めていて、名前の由来になった土地と商品が新しい形でつながりつつあります。今は辛さや作り方を選べるルウが増え、鍋ひとつで家族みんなの好みに合わせるための工夫は、昔ほど必要なくなったかもしれません。

父親の好みでいつも辛口だった家、甘口と混ぜていた家、外で食べるカレーで初めて名前を知った人。ジャワカレーの思い出は、家族の辛さの好みや、誰が台所に立っていたかによってずいぶん違います。カレーの味より、鍋をかき混ぜていた人の背中を先に思い出す人もいるでしょう。あなたが初めてジャワカレーの辛さを感じたのは、何歳ごろの、誰が作った夕食でしたか?

ハウス食品のジャワカレーを思い出す三つの手がかり

  1. ハウス食品のジャワカレーにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
  2. そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
  3. いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。