あアノコロ記憶のタイムマシン
60代 街・暮らし

昭和45年(1970年)ごろのスズキのジムニー|ぬかるんだ林道を幌の小さな四輪駆動で登っていった朝

昭和45年〜昭和49年(1970〜1974年ごろ)のスズキのジムニーを手がかりに、山や雪の道を走る小さな四輪駆動車の記憶を振り返ります。スズキのニュースリリースとジムニーの歴史ページで発売の年月と当時の位置づけを確かめ、林道の音や匂いの記憶、今との違いをたどります。

昭和45年〜昭和49年(1970〜1974年ごろ)のスズキのジムニーを再現したイメージ。杉林のぬかるんだ林道に停めた、布の幌をかけたオリーブ色の箱形の小さな四輪駆動車と、ボンネットに縄で結んだ無地の木箱。
昭和45年〜昭和49年(1970〜1974年ごろ)のスズキのジムニーを再現したイメージ。杉林のぬかるんだ林道に停めた、布の幌をかけたオリーブ色の箱形の小さな四輪駆動車と、ボンネットに縄で結んだ無地の木箱。(イメージ)

60代の時間軸

スズキのニュースリリースによると、初代「ジムニー」は昭和45年(1970年)4月に、当時の軽自動車としては唯一の四輪駆動車(2サイクル0.36L)として発売されました。悪路走破性とコンパクトな車体による取り回しの良さから、様々な作業現場や山間部、積雪地での巡回活動や、重要な交通手段として活躍してきたと書かれています。スズキのジムニーの歴史ページも、歴代の最初に初代のLJ10を挙げています。

リリースは、本格的な四輪駆動の性能と親しみやすく機能的なデザインが、レジャーを目的とするお客様にも好評だったと伝えています。林道の見回りや山の仕事場への行き来に使った人もいれば、雪の積もる季節に町の人を送り迎えした人もいたでしょう。休日には荷台に道具を積んで川や山へ出かけ、普通の車では入れない道の先まで行けることを楽しんだ人もいました。

走っていたのは、杉林の林道、雪の残る峠、田んぼの脇のあぜ道。幌の布が風でばたつく音、ぬかるみでタイヤが泥をはね上げる音、朝の冷たい空気と土の匂いを覚えている人もいるでしょう。小さな車体が大きく揺れながら坂を登っていくとき、座席から伝わる振動に思わず手すりを握った人もいるかもしれません。帰り道、車体についた泥を水で流した記憶がある人もいるはずです。

リリースによると、ジムニーは2020年に発売50周年を迎え、それまでに全世界199の国・地域で販売され、2020年7月には世界累計販売台数300万台を達成しました。同じ年、初代のLJ10型は「新たな軽自動車の道を切り拓いた歴史的名車」と評価され、日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選ばれています。いまは山道でも舗装が進み、四輪駆動の車も街で普通に見かけるようになりました。

仕事で毎日乗った人、親の車で山へ連れて行ってもらった人、テレビや雑誌で見て憧れた人。ジムニーの記憶は、住んでいた土地が山あいか雪国か街なかか、家族がどんな仕事をしていたかでずいぶん違います。車の形より、走った道の景色のほうをよく覚えている人もいるでしょう。あなたが初代ジムニーを見かけたのは、どんな道の先の、どんな仕事の現場でしたか?

スズキのジムニーを思い出す三つの手がかり

  1. スズキのジムニーにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
  2. そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
  3. いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。