昭和43年(1968年)ごろのギンビスのアスパラガスビスケット|節のある細い棒をぽきりと折った公園の敷物
昭和43年〜昭和47年(1968〜1972年ごろ)のギンビスのアスパラガスビスケットを、遠足や行楽の敷物で分け合った細長いおやつとして振り返ります。ギンビスの沿革とギンビスミュージアム、製品ページを読み、発売年月と名前の由来、節の数と味の特徴を確かめました。

60代の時間軸
ギンビスの沿革によると、1968年(昭和43年)1月にオランダのヒュースラグ社のバンドオーブンと製造設備を入れた古河新工場が動き出し、同じ年の10月に「アスパラガスビスケット」が発売されました。ギンビスミュージアムのページは名前の由来を説明しています。当時、野菜のグリーンアスパラガスは庶民がほとんど目にすることのない高級食材でした。焼き上がったビスケットの形がそれに似ていたので、「アスパラガスの形をした美味しいお菓子をお茶の間に」という思いを込めて名付けたそうです。
ミュージアムによると、アスパラガスには8つの節があり、この節が独特の食感を生んでいます。形を崩さずに均一に焼くのはとても難しく、開発の初めは焦げたり生焼けになったりと試行錯誤が続きました。食べる側は、袋から一本抜いて節でぽきりと折り、ひと節ずつかじっていきます。
持って行く先は、遠足や行楽の公園。芝生に広げた敷物に箱を置くと、細い棒が中でかさかさと鳴りました。製品ページは、カリッとした食感と黒ごまの風味、軽い塩味が合うと書いています。指先に残る塩、ごまの粒が歯に当たる小さな感触、折ったときに散る細かいかけら。春の日差しで温まった水筒のお茶と交互に口に運ぶと、塩気がいっそうはっきりしました。茶の間では菓子入れのガラスの器に立てて出され、テレビの前で一本、また一本と手が伸びます。長いまま口にくわえて、たばこの真似をして叱られた子どももいました。
いまの製品ページには、短い「ミニアスパラガス」や、チョコをしみこませた「しみチョコミニアスパラガス」、はちみつバター味、九州限定の柚子胡椒味、北海道限定のスープカレー味まで並びます。同じページは、おやつのほかにスナック感覚でお酒のおつまみにもなると勧めています。沿革によると、2018年12月には「アスパラガスビスケットの日」が日本記念日協会に正式登録されました。
アスパラガスの思い出は、だれと、どこで食べたかで別の形になります。遠足のおやつの決まった金額の中で、細長い箱を選んだ人がいます。祖父母の家の茶の間でいつも出てきたという人もいれば、大人になってビールの横で久しぶりに手に取った人もいます。あなたがアスパラガスビスケットを食べるとき、節のところで折っていましたか、それとも端からそのままかじっていましたか?
ギンビスのアスパラガスビスケットを思い出す三つの手がかり
- ギンビスのアスパラガスビスケットにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- 株式会社ギンビス「企業情報(沿革)」
- 株式会社ギンビス「ギンビスミュージアム」
- 株式会社ギンビス「アスパラガス ビスケット」製品ページ
- 編集確認日:2026-10-29。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。