あアノコロ記憶のタイムマシン
40代 街・暮らし

平成7年(1995年)ごろのシチズンのエコ・ドライブ|朝の窓辺に置いて光を当てた電池交換のない腕時計

平成7年〜平成11年(1995〜1999年ごろ)のシチズンのエコ・ドライブを手がかりに、腕時計の電池交換を気にしなくなったころを振り返ります。シチズン時計のニュースリリースと、50周年の催しを伝えるGressiveの記事で名付けの年と技術の起点、エコマークの認定を確かめ、窓辺の光や今との違いをたどります。

平成7年〜平成11年(1995〜1999年ごろ)のシチズンのエコ・ドライブを再現したイメージ。明るい朝日が差し込む集合住宅の白い窓台に、数字も文字もない濃い色の文字盤と棒状の目盛り、ステンレスのバンドをもつ男性用の腕時計が置かれ、そばに無地の鉢植えがある。
平成7年〜平成11年(1995〜1999年ごろ)のシチズンのエコ・ドライブを再現したイメージ。明るい朝日が差し込む集合住宅の白い窓台に、数字も文字もない濃い色の文字盤と棒状の目盛り、ステンレスのバンドをもつ男性用の腕時計が置かれ、そばに無地の鉢植えがある。(イメージ)

40代の時間軸

シチズン時計が2015年1月に出したニュースリリースによると、クオーツ式腕時計が広まり始めた1970年代、同社はすでに使用済み電池の課題を意識していました。1976年に世界初の太陽電池を備えた腕時計を発売し、改良を重ねて1995年(平成7年)に「エコ・ドライブ」と名付け、世界中で販売を始めています。光を電気エネルギーに換えて二次電池にため、その電気で時計を動かす仕組みです。1996年には時計として初めてエコマークの認定を受けました。

使い方は、光に当てておくことだけでした。会社の机では袖口から文字盤を少し出し、休みの日は窓辺に置いておく。電池が切れて時計店に持ち込み、裏蓋を開けてもらうのを待つ時間がなくなりました。

集合住宅の白い窓台に、ステンレスのバンドを伸ばして置く。朝の日差しが文字盤に落ちると、濃い色の盤面がわずかに明るく見えました。手に取るとバンドは日に温まり、腕に巻くと金属の重みが手首の骨に当たります。秒針の動く小さな音は、静かな部屋でないと聞こえません。

Gressiveの記事によると、シチズンは2026年に、1976年のアナログ式光発電の腕時計から数えて50周年を迎え、6月13日と14日に表参道ヒルズで記念の催しを開きました。記事は、エコ・ドライブが室内のわずかな光でも電気に換えて動き、いまは世界約140以上の国と地域で展開されていると紹介しています。いまは腕時計を持たず、スマートフォンの画面で時刻を見る人も多くなりました。毎晩充電するのが当たり前の機械に囲まれて、光だけで動き続ける時計の手間のなさは、かえって目立つようになっています。

就職の祝いに贈られた人、父親の腕にあったものを譲られた人、量販店の売り場で値札を見比べて選んだ人。同じ名前の時計でも、手首に巻いたいきさつは違います。あなたは、エコ・ドライブの腕時計を外したあと、家のどこに置いて光を当てていましたか?

シチズンのエコ・ドライブを思い出す三つの手がかり

  1. シチズンのエコ・ドライブにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
  2. そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
  3. いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。