平成12年(2000年)ごろのキリンの生茶|朝の電車の窓辺に置いた、渋みより甘みが先に来る緑茶のペットボトル
平成12年〜平成16年(2000〜2004年ごろ)のキリンの生茶を手がかりに、緑茶をペットボトルで持ち歩き始めたころを振り返ります。キリングループの沿革で発売の年月を、価格.comマガジンの取材記事で初代の製法と売れ行きを、キリンの製品サイトで今の容量を確かめ、ボトルの冷たさや今との違いをたどります。

30代の時間軸
キリングループの沿革によると、キリンビバレッジが「キリン 生茶」を発売したのは2000年(平成12年)3月です。価格.comマガジンの取材記事(2020年)は初代のデビューを2000年3月21日とし、500mlのボトルが10か月で2289万箱を売ったと書いています。生ビールや生ハム、生チョコのように、お茶にも「生」があってよいのではないか。そこから開発が始まり、低温抽出製法と生茶葉抽出物の使用で、茶葉のうまみと甘みを引き出しました。
買う場所は、駅のホームの売店、会社の近くのコンビニ、学校帰りの自動販売機でした。朝のうちに一本買って鞄の脇ポケットに差し、電車の中や昼休みに少しずつ飲む。キャップを閉めればまた持ち歩けるので、急須でいれて湯のみで飲むお茶とは、飲む時間の区切り方が変わりました。机の上でおにぎりやコンビニの弁当の横に置くのにも、ちょうどいい大きさです。記事によれば、それまでの緑茶飲料は苦みや渋みを標準にしていて、生茶の味はその真逆を行くものでした。
ボトルは丸みのある形で、冷えた表面にすぐ水滴が浮きました。キャップをひねると、青い葉の匂いがかすかに上がる。ひと口目は渋みより先に甘さが来て、喉の奥に香りが残りました。
価格.comマガジンによれば、生茶はその後、売り場で埋もれた時期を経て、2016年に製法もボトルも大きく改めています。茶葉をまるごと微粉砕した「かぶせ茶」の粉末を使い、にごり具合からして初代とは別物になったそうです。キリンの製品サイトには、いま525mlや600mlのボトルと、ラベルをはがさずに出せるラベルレスの箱売りが並びます。初代を駅で一本ずつ買っていたころからすると、緑茶のペットボトルは箱で家に届き、冷蔵庫に常備するものにもなりました。
生茶を手に取ったきっかけも人それぞれです。新しいお茶が出たと聞いて試した人、甘いと感じて烏龍茶に戻った人、職場で隣の席の人が飲んでいたのにつられた人。あなたが初めて生茶を買ったのは、どの駅のどんな売り場でしたか?
キリンの生茶を思い出す三つの手がかり
- キリンの生茶にまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- キリンホールディングス「キリングループの歴史 沿革 2000年〜2009年」
- キリン「キリン 生茶」製品サイト
- 価格.comマガジン「同じ『キリン 生茶』だなんてウソだ!? 20年前の初代と最新版を飲み比べてみた」(2020年)
- 編集確認日:2026-10-30。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。