平成5年(1993年)ごろのセガのバーチャファイター|背中合わせの筐体で見えない相手と組み合ったポリゴンの格闘
平成5年〜平成9年(1993〜1997年ごろ)のセガのバーチャファイターを手がかりに、ゲームセンターの対戦台で3Dの格闘ゲームを遊んだころを振り返ります。セガの沿革と電ファミニコゲーマー、ファミ通の記事で登場の年と評価を確かめ、筐体の向こうの気配やその後の遊ばれ方をたどります。

40代の時間軸
セガの沿革には、1993年(平成5年)の項に「世界初の業務用3DCG格闘ゲーム『バーチャファイター』登場」とあります。一つ前の1992年にはフルポリゴンの業務用ゲーム機『バーチャレーシング』の発売が並び、翌1994年の項には32bitの家庭用ゲーム機『セガサターン』の発売が続きます。電ファミニコゲーマーが2020年9月に伝えたセガの発表文は、本作が世界初の3D格闘ゲームとして登場して一大ブームを巻き起こし、後にスミソニアン博物館に展示されたと紹介しています。
片手でレバーを倒し、もう片方の指でボタンを押す。殴る、蹴る、防ぐの組み合わせで、組み付いての投げもありました。人物は角ばった面を組み合わせた姿でしたが、ファミ通の記事は、ゲームファンの多くが衝撃を受けたのはリアル過ぎるモーションのほうだったのではないか、と振り返っています。
対戦台は、筐体どうしを背中合わせに置いてありました。操作盤の端に硬貨を積み、赤い玉のついたレバーを握る。玉は前の人の手の脂でつるりとし、ボタンを叩くカチカチという音が向こう側からも聞こえてきます。照明は暗く、画面の前にはたばこの煙が薄くかかっていました。向こうの席に誰かが座る気配がすると、自分の画面で新しい勝負が始まります。相手の顔は見えません。届くのはレバーを倒す音と、勝負がついたあとに椅子を引く音でした。
いまは家のゲーム機をインターネットにつなぎ、遠くの相手と対戦できます。電ファミニコゲーマーによると、セガは2020年に設立60周年の企画として「バーチャファイター×esports」プロジェクトを発表し、シリーズはeスポーツの大会でも遊ばれるようになりました。当時、対戦の相手は同じ店の中、筐体一枚向こうの席にいました。
覚えている場面は、店と時期によってずいぶん違います。学校帰りに寄った商店街のゲームセンター、大会の張り紙が出ていた駅前の大きな店、少し遅れて家庭用で覚えてから対戦台に座った人もいます。使っていた人物や得意な技も、それぞれ別の記憶です。あなたがバーチャファイターの対戦台に座ったとき、筐体の向こうにいた相手の顔を見たことはありましたか?
セガのバーチャファイターを思い出す三つの手がかり
- セガのバーチャファイターにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- セガ「沿革」
- 電ファミニコゲーマー「セガ、『バーチャファイター×esports』プロジェクトを正式発表」(2020年9月25日)
- ファミ通.com「セガが設立60周年。いつも時代を先取りしてしまう愛すべきゲームメーカーの偉業を少しだけ振り返る【今日は何の日?】」(2020年)
- 編集確認日:2026-10-30。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。