昭和50年(1975年)ごろのローランドのJC-120|左右2基のスピーカーで音が広がったスタジオの黒いアンプ
昭和50年〜昭和54年(1975〜1979年ごろ)のローランドのJC-120を手がかりに、スタジオでギターをつないだころを振り返ります。ローランドの製品ページ、Jazz Chorusの特設ページ、沿革でデビューの年と仕様を確かめ、つまみの手ざわりや長く続く型番の今をたどります。

60代の時間軸
ローランドの製品ページによると、JC-120は1975年に“Jazz Chorus”の名でデビューしました。120W(60W+60W)のパワー・アンプと12インチのスピーカーを2基積み、片方からギターのままの音を、もう片方から微妙にピッチを揺らせた音を出します。二つの音が空間で混ざる「空間合成コーラス」が世界初のコーラス・エフェクトになったと、同じページは説明しています。特設ページの年表では、1スピーカーのJC-60も同時にデビューしました。
チャンネルは二つあり、それぞれにVOLUME、TREBLE、MIDDLE、BASSのつまみが付いています。足元のエフェクターとの相性もよく、踏んで音を作ってからアンプに入れる人が少なくありませんでした。
リハーサルスタジオの扉を閉めると、じゅうたん張りの壁が音を吸って、耳が詰まったように静かになります。部屋の隅に黒いJCが据えてあり、布張りの角は何年もの持ち運びでこすれて白っぽい。ケーブルのプラグを差すと、カチッという感触のあと、スピーカーの奥で小さなノイズが鳴りました。ストロークを一度下ろすと、音が左右に開いて部屋の空気がわずかに揺れる。金属のパネルは冬なら指に冷たく、つまみの刻みを探りながら回します。製品ページもスタジオやライブハウスの定番と書くとおり、借りた部屋にはたいていこの黒い箱がありました。
JC-120は50年以上作られ続け、デザインも大きくは変わっていません。リア・パネルのエフェクト・ループではステレオのエフェクターもつなげます。同じ系統にはJC-40(40W)やJC-22(30W)が並び、家に置ける大きさのものも選べるようになりました。
最初の出会いは人それぞれです。高校の文化祭の体育館で借りた一台、ライブハウスのステージの袖に積まれた一台、バイト代で入ったスタジオの一台。歪みは足元に任せる人もいれば、チャンネル2のつまみで作る人もいました。あなたがスタジオでJC-120につないだとき、DISTORTIONのつまみは上げていましたか?
ローランドのJC-120を思い出す三つの手がかり
- ローランドのJC-120にまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- ローランド「JC-120 JAZZ CHORUS」製品ページ
- ローランド「40 Years of Roland Jazz Chorus」
- ローランド「沿革」
- 編集確認日:2026-10-31。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。