平成11年(1999年)ごろのバンダイのワンダースワン|単3電池1本で通学の電車に持ち込んだ縦にも持てる携帯ゲーム機
平成11年〜平成15年(1999〜2003年ごろ)のバンダイのワンダースワンを手がかりに、通学の電車で手の中のゲームを遊んだころを振り返ります。バンダイの発表資料とファミ通の記事で発売の日付や価格、電池の持ちを確かめ、モノクロ液晶の見え方から後の機種までをたどります。

30代の時間軸
バンダイが2000年8月に出した発表資料には、携帯ゲーム機「ワンダースワン」が1999年3月4日に発売され、この時点で累計155万台を出荷したとあります。対応ソフトは8月末で105タイトル、中心の利用者は10代の後半。これまでの携帯ゲーム機より年齢層が高いのも特徴だと書かれています。ファミ通の記事によれば価格は4800円で、単3アルカリ乾電池1本で約30時間使えました。ゲームボーイカラーなどカラー対応が進む時期に、あえてモノクロ液晶で出た機種で、開発には元任天堂の横井軍平氏が関わったことでも知られています。
遊ぶソフトに合わせて本体を縦にも横にも持ち替えます。縦書きのノベルゲームが読みやすく、『クレイジークライマー』は縦長の画面いっぱいにビルが映りました。名前や生年月日を本体に登録できる機能もあります。
電車の座席に腰かけ、通学鞄の外ポケットから抜き出すと、本体は手のひらに軽く乗りました。プラスチックの背は握っているうちにぬるくなり、丸いボタンを押す小さな音はレールの響きに消えてしまう。窓から日が差すとモノクロの液晶は白っぽく光を返すので、肩をひねって影を作り、画面の角度を変えます。トンネルに入ると今度は急に暗くなり、顔を近づけました。降りる駅が近づいたら電源を切り、鞄に戻す。そのとき指に当たる電池のふくらみが、1本しか入っていないことを思い出させました。
2000年12月9日には6800円のワンダースワンカラーが続き、2002年7月12日にはTFT液晶を使った7800円のスワンクリスタルが発売されます。バンダイの資料によると、主な対象を10代後半〜20代からキャラクターソフトの利用者へ広げ、小・中学生にも人気が広がっていました。今の手の中の画面はカラーで明るく、毎晩の充電と引きかえに動いています。
思い出す一本はばらばらです。『GUNPEY』で降りる駅を乗り過ごしかけた人、友達と通信ケーブルで対戦した人、ゲームボーイと迷ったあげくこちらを選んだ人。あなたがワンダースワンを鞄から出すのは、どの駅からどの駅までのあいだでしたか?
バンダイのワンダースワンを思い出す三つの手がかり
- バンダイのワンダースワンにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- バンダイ 発表資料「ワンダースワンカラー」2000年12月に発売(2000年8月30日)
- バンダイ 新製品資料「スワンクリスタル」2002年7月12日発売(2002年5月8日)
- ファミ通.com「ワンダースワンが発売された日【今日は何の日?】」(2025年3月4日)
- 編集確認日:2026-10-31。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。