あアノコロ記憶のタイムマシン
40代 ゲーム・遊び

平成8年(1996年)ごろのカプコンのバイオハザード|ゆっくり開くドアの先を息をつめて待った夜の洋館

平成8年〜平成12年(1996〜2000年ごろ)のカプコンのバイオハザードを手がかりに、明かりを落とした部屋で洋館を歩いた夜を振り返ります。カプコンの沿革、PlayStation公式の特集、ファミ通の記事で発売の月日と評判の広がり方を確かめ、独特の操作とドアの場面までたどります。

平成8年〜平成12年(1996〜2000年ごろ)のカプコンのバイオハザードを再現したイメージ。カーテンを閉めた暗い寝室の床に、丸いふたの開いた薄い灰色のディスク式ゲーム機と無地の銀色のディスク、コードのついた灰色のコントローラーが置かれ、奥のブラウン管テレビは消えていて、小さな机の明かりだけがともっている。
平成8年〜平成12年(1996〜2000年ごろ)のカプコンのバイオハザードを再現したイメージ。カーテンを閉めた暗い寝室の床に、丸いふたの開いた薄い灰色のディスク式ゲーム機と無地の銀色のディスク、コードのついた灰色のコントローラーが置かれ、奥のブラウン管テレビは消えていて、小さな机の明かりだけがともっている。(イメージ)

40代の時間軸

カプコンの沿革には、1996年3月の欄に、プレイステーション用ソフト『バイオハザード』を発売し、記録的なロングセラーでサバイバルホラーのジャンルを確立したとあります。ファミ通の記事では発売日は3月22日。初めからの大作扱いとは違い、発売当初はダークホースのような存在で、あまり注目されないまま口コミで人気が広がりました。舞台はアークレイ山脈の洋館です。消息を絶った特殊部隊のブラヴォーチームを探しに来たアルファチームが、犬の群れに追われて逃げ込むところから話が動きます。

方向キーの右を押しても、主人公は右へ歩きません。左右で体の向きを変え、上で前へ、下で後ろへ。場面ごとにカメラが固定されているため、ラジコン操作と呼ばれたこの動かし方が必要でした。

家族が寝たあとの子ども部屋で、明かりを机の小さなものだけにして床に座りこむ。灰色の本体のふたを開けてディスクを載せ、閉めると、中で回りはじめる音がかすかに伝わってきます。部屋を移ると画面は扉だけになり、きしみながら開くまで何もできません。ファミ通によれば、読み込みの時間をごまかすために入れた場面らしいのですが、握っているほうはそんな事情を知らない。膝の上でコントローラーのコードがたるみ、ブラウン管の熱がほこりの匂いを連れてきます。振り向くゾンビのカットで指が止まり、廊下で窓ガラスを破って犬が飛びこむ場面で肩が跳ねる。あわててテレビの音量を絞り、隣の部屋の親が起きていないか耳を澄ませました。そのまま電源を切る勇気もなく、次の扉の前で長いこと止まっていた夜もあります。

PlayStation公式の特集は、2026年にシリーズが30周年を迎えると紹介しています。同じ特集に載る『BIOHAZARD requiem』では一人称視点と三人称視点を自由に切り替えられ、プレイの仕方に合わせて見え方を選べます。角の先がどうしても映らなかった固定カメラの廊下は、いまでは昔の作品を遊び直すときの景色です。

ひとりで夜中に進めた部屋、兄や友だちに操作を任せて横から画面を見ていた部屋、昼間にカーテンを開けてようやく続きを遊んだ部屋。初代バイオハザードで、あなたが思わずコントローラーを床に置いたのは、どの部屋のどの場面でしたか?

カプコンのバイオハザードを思い出す三つの手がかり

  1. カプコンのバイオハザードにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
  2. そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
  3. いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。

出典と編集方針

このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。