平成8年(1996年)ごろのホンダのステップワゴン|河原の砂利の上で2列目を回して向かい合った四角い車
平成8年〜平成12年(1996〜2000年ごろ)のホンダのステップワゴンを手がかりに、家族で出かけた河原や海を振り返ります。本田技研工業のニュースリリースとプレスインフォメーション、Motor Fanの記事で、発売日と価格、座席の仕掛けを確かめました。

40代の時間軸
本田技研工業のニュースリリースによると、ステップワゴンは1996年5月10日にホンダ四輪の全ディーラーで売り出されました。「クリエイティブムーバーシリーズの第3弾」で、自社では「FF1.5BOXライトミニバン」と呼び、5ナンバーで最大クラスの室内を目指した車です。エンジンは2.0LのDOHCで125PS。消費税を含まない東京の希望小売価格は、5人乗りのNが1,548千円、8人乗りのWが2,148千円でした。
話の中心は座席でした。同じ時期のプレスインフォメーションを読むと、2列目の回転対座シートはレバー操作で180°回り、3列目と向かい合います。左の1名分はテーブル機能付の補助シートで、停車中に背を前へ倒せば小さな台になりました。2列目と3列目の背を倒してつなぐと「ダブルベッド並」のフルフラットになり、床の下にはスキー板が収まります。3列目は左右に分けてはね上げられ、8人が乗っていてもゴルフバッグ3個分の荷室が残る計算です。5人乗りのNなら2列目を前へ起こして、自転車4台まで積めると説明していました。買ったその週末に、駐車場で家族全員を座らせ、順番にレバーを引いて試した家もあります。
河原の砂利に乗り入れると、タイヤの下でざくざくと石が鳴ります。左側の引き戸を開ける音で、寝ていた子どもが目を覚ましました。テールゲートを上げれば、その下がちょうど日陰になる。折りたたみの机を出し、クーラーボックスのふたを開けると、溶けかけの氷のなかで麦茶のボトルが冷たくなっていました。帰りの車内は、湿ったタオルと炭の匂いで満ちています。
Motor Fanの記事によると、当時のミニバンはFRの商用車を土台にしたものが一般的で、乗用車の骨格で造ったFFのこの車は新鮮に映りました。その後はトヨタのノアやヴォクシー、日産のセレナが追いかけ、5ナンバーのミニバンは珍しくない存在になっていきます。いまの駐車場で隣に並ぶと、四角さより車体の細さのほうが目につきます。
車中泊に使い込んだ家もあれば、買い物と塾の送迎だけで走行距離が伸びた家もありました。あなたの家のステップワゴンで、2列目を後ろへ回して向かい合った場所はどこでしたか?
ホンダのステップワゴンを思い出す三つの手がかり
- ホンダのステップワゴンにまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- 本田技研工業 ニュースリリース「新型車“ステップ ワゴン”を発売」(1996年5月8日)
- Honda プレスインフォメーション「STEPWGN 1996.05」シートアレンジメント
- Motor Fan「家族みんなに大人気!ホンダ「ステップワゴン」が広さと機能を子供目線でさらに充実、186万円~2代目参上!!」(2026年4月5日)
- 編集確認日:2026-11-01。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。