昭和63年(1988年)ごろのコニカの現場監督|泥がついたら水で洗って次の工程を撮った工事現場のカメラ
汚れたら水で洗える。工事の写真のために作られたカメラの基本は、その一言でした。昭和63年〜平成4年(1988〜1992年ごろ)のコニカの現場監督について、シリーズの始まりは KONICA TECHNICAL REPORT の開発報告で、作りの約束事はコニカミノルタのニュースリリースで、フィルム機の握り心地は35mmcの記事で確かめました。

50代の時間軸
KONICA TECHNICAL REPORTの開発報告は、現場監督シリーズを、土木・建築の工事現場で安心して使える耐久性を考えたフィルムカメラと説明し、1988年の発売からすでに11機種に至ったと書いています。その基本は、汚れたら水洗いができるJIS保護等級7級の防水性能と、軍手でも操作できるスイッチやボタンでした。
使う場面は決まっています。基礎の鉄筋、埋める前の配管、打設の前の型枠。あとから見えなくなる工程を、工事の黒板と一緒に撮って残す。現場の事務所に戻れば、撮り終えたフィルムを現像に出して、焼き上がりを工程ごとにアルバムへ貼っていきました。
曇り空の朝、足場のパイプの下に合板の台があって、その上にヘルメットとタオルとカメラが置かれている。手首のひもに手を通して持ち上げると、ゴムの表面がセメントの粉でざらついています。35mmcの筆者が書いた28WBは電池込みで350g、ごつく見えるわりに重くはなく、手袋のままでも握りやすい形でした。軍手の指でボタンを押すと、シャッターの手ごたえは薄いのに、続いて巻き上げのモーターの音がはっきり聞こえる。雨の日は濡れたまま使い、昼休みの前に泥のついた本体を水道の下へ持っていきます。流れた水が足もとで灰色になり、ゴムの匂いが少し立ちました。タオルでざっと拭いて、また首から下げて鉄筋の上を歩きます。
工事写真のデジタル化に合わせて、1998年9月にデジタルの「DG-1」が発売され、2003年9月上旬には334万画素の「DG-3Z」が続きました。それでも、水洗いできる防水・防塵ボディと軍手で扱える大きなボタンは、ニュースリリースが「基本」と呼んで引き継いでいます。今の現場では、タブレットの画面に黒板を表示して撮る光景も増えました。
学生のアルバイトなら「ちゃんと黒板を入れろ」と叱られながら押したシャッターで、大工の親方なら毎日の仕事の一部です。橋脚の現場と戸建ての現場では、撮る順番も違いました。現場監督で撮った写真に写っていて、今は埋まって見えない基礎や配管は、どの建物のものでしたか?
コニカの現場監督を思い出す三つの手がかり
- コニカの現場監督にまつわる場所を一つ思い浮かべます。家、学校、駅前、友だちの家など、名前が出てこなくても構いません。
- そこで一緒にいた人と、音・匂い・手触りのどれかを書き添えます。曖昧なところは「たぶん」「覚えていない」で大丈夫です。
- いまの自分へ一言だけ残します。正解を書く欄はありません。次に誰かとその話をするときの入口になります。
出典と編集方針
このページは、公開資料で時代背景を確認しつつ、特定の世代の体験を一つに決めつけない読みものとして編集しています。地域や家庭による違いがあります。あなたの記憶と違う箇所は、間違い探しではなく会話のきっかけとして扱ってください。
- KONICA TECHNICAL REPORT「デジタル現場監督 DG-2 の開発」
- コニカミノルタ ニュースリリース「コニカ DIGITAL現場監督 DG-3Z 新発売」(2003年8月26日)
- 35mmc「Konica Genba Kantoku 28WB」
- 編集確認日:2026-11-02。出来事の事実確認と、個人の記憶・感想は分けて記載しています。